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あなたは、相手の話を聞くスキルを磨いていますか?

こんにちは。

ライフコンサルタントの伊藤峻です。

人間関係の基礎である、『相手の話を聞く』という事を考えた時に、あなたはどの様な状態が『相手の話を聞く』状態か、説明する事が出来るでしょうか?

多くの場合、相手の話を聞いている時には無意識で相手が発した音と言葉を聞き取り、脳内でどういった意味かを『あなたの経験と知識』に基づき、相手が何を言っているかを理解する傾向にあります。

そしてもし、相手が話している事と、あなたが受け取った言葉の間に誤差が生じた場合、音や言葉として耳には入っているものの、相手が話している事を『聞き取れていない状態』が発生します。 

加えて、『男性脳と女性脳の違い』『分からない情報を推察し、想像で補填する機能』も加わり、尚更、『相手の話が聞き取れていない状態』が悪化する傾向にあります。

これが人間関係で頻繁に起こるすれ違いであり、勘違いに繋がってしまいます。

また、一般的に相手の話を聞くという方よりも、『自分の事を話したい』という方のほうが多く、これは『私の事を知り、分かって貰い、認めて欲しい』という承認欲求を満たしたいという気持ちから来ています。

それは誰でも、相手を受け入れるよりも、自分自身の事を分かって受け入れて貰えた方が楽だと思いますので、致し方がないことでもあります。

しかし、健康な人間関係を構築していくという事を考えると、一方的に相手に話を聞いて貰うよりも、『相手の話を聞き、的確に返答する能力』の方が重要になってきます。

人間関係のトラブルやすれ違いは非常にストレスが貯まる事の1つであり、それは離職理由の上位に『人間関係』がランクインする事から、明らかになっています。

そもそもで、お互いに相手の話をしっかりと聞き、適切な受け答えを継続できれば、人間関係で勘違いやすれ違いが起きないものだと思いますが、どうやらそうはなっていないようです。

今回は、相手の話を聞くという事について、

1.相手の話を聞く目的

2.相手の話の中身を読み解くこと

3.相手が求めている事を与える

この3つのポイントについて書いていこうと思います。

人間関係を良くし、相手と通じあえるコミニュケーションをとっていきたいと考えるのであれば、まずは『相手の話を聞く目的』を理解していかなければいけません。

『相手の話を聞く目的』とは状況によって多岐に渡りますが、

●お互いに話を聞きあう事で相手と意思疎通を行い、お互いに良好な関係を築いたり、目的達成の為に協力し合う。

というのが基盤にあるかと思います。

それは、友人関係であろうと、仕事での人間関係であろうと、家族関係であろうと、変わらないものなのではないでしょうか。

そして、相手と良好な関係を築こうという『目的』を考えていない場合、一方的に話をしてしまったり、中身のない話を続けてしまったり、自らの感情を押し付ける会話になってしまうのではないでしょうか。

また、業務的な会話になってしまったり、相手の心に配慮がない会話になってしまい、『心が通じ合う会話』というものが出来なくなってしまいます。

そして『心が通じ合う会話』が出来ない状態に長く置かれると何が起きるかと言いますと、基本的に、心が淀んでいく状態になり、人間関係が悪化するか、人間不信になるというケースが存在します。

加えて、人によっては『心が通じ合う会話』を求めて不貞行為を働いてしまったり、ストレスを緩和する為に依存性のあるアクティビティにのめり込んでしまう傾向にあります。

『相手の話を聞く』という事は、『相手の心満たす』という行為であり、それはお互いに人間関係を良好に保ちながら、幸せに生きていく為に必要なことであったりします。

もしも、仕事の悩みを相談した時に、誰もあなたの本意を聞いてくれず、話しても相手に伝わらない状況が続いたら、あなたはどう感じるでしょうか?

もしも、話をしているにも関わらず、家族やパートナーがあなたの本意に気がついてくれず、すれ違い続ける状況が続いたら、あなたはどう感じるでしょうか?

もしも、友人に悩みを打ち明けた時に、軽い言葉で流され、あなたが本当に聞いて欲しかった事を聞いて貰えない状況が続いたら、あなたはどう感じるでしょうか?

きっと、やるせない気持ちがありつつ、寂しさや孤独感を感じてしまうのではないでしょうか。

『相手の話を聞く目的』というのは、

●お互いに話を聞きあう事で相手と意思疎通を行い、お互いに良好な関係を築いたり、目的達成の為に協力し合う。

という事の他に、

●相手の心が孤独感や寂しさを感じない様に、ひと手間掛けて、相手の心を満たす。

という側面があります。

『相手の話を聞く』というのは何も、対面で話をする時に限りません。

それは文面でコミニュケーションを取る時にも同様の事が言えますので、文字であったとしても『相手が伝えたい事をしっかりと捉える』という事を行なっていくことが、『相手の話を聞く』という事に繋がります。

そして、相手の話を聞くという事は、意識的に行なっていかなければいけないことであり、忍耐力と愛が試される事の1つでもあります。

人間関係を良くし、相手と通じあえるコミニュケーションをとっていきたいと考えるのであれば、まずは『相手の話の中身を読み解く』という事を意識的に行なっていかなければいけません。

基本的に、私達が普段発する言葉と文章というものは、『相手が持つ感情』『伝えたい情報』から成り立っていたりします。

例えば、

●仕事でむしゃくしゃする事があって、もう本当にやってられない。

→怒りの感情と、やるせなさを伝えたいという事。

●あの人が過去にやった事を思い出すと未だに腹が立ってくる。本当に信じられない。

→怒りの感情と、相手を責め、納得できる謝罪が欲しいという事。

●話をしているのに相手は全く話を聞いていないし、理解もしていない。

→怒りの感情と、相手にしっかりと話を聞いて貰いたいという事。

●いつも頑張ってくれるAさんには本当に感謝している。

→喜びの感情と、感謝を相手に伝えたいという事。

●この前行ったケーキ屋さん、本当に美味しかったから今度一緒にいかない?

→喜びの感情と、相手と一緒に楽しい時間を共有したいという事。

●君がこうして支えてくれているから頑張れるよ。ありがとう。

→喜びの感情と、相手に対する感謝を伝えたいという事。

これら以外にも、日常で耳にする言葉や情報は、基本的に感情と情報で構築されていたりします。

そして、私達人間には他の動物よりも脳が発達しており、感情豊かな為、感情ベースで情報を伝える事が多い傾向にあります。

ですので、『相手の話を聞く』という事を考えてみた時に、『相手が持つ感情』『伝えたい情報』これら2つを意識的に切り分けて話を聞いていく事が大切になります。

喜びの感情を持ち、共有するという会話であれば、そこまで意識せずに相手の話を聞くことが出来ますが、相手が怒りの感情を持っていたり、悲しみの感情を持っている場合にはそうはいきません。

もしも、相手が怒りや悲しみの感情を持っており、話を聞いて貰いたいという状況であれば、まずは相手が持つ感情に寄り添い、伝えたい情報を聞き取るという事が『相手の話を聞く』という事の中身になります。

そして、多くの方が『相手の話を聞く』という事が苦手な背景として、相手が持つ怒りや悲しみの感情に寄り添う経験をしてこなかった事から、頭ごなしに自らの意見を伝えてしまうというものがあります。

親が子どもの話を聞かず、頭ごなしに怒ったり叱ったりするのは、『相手が持つ感情』に寄り添わず、『伝えたい情報』も聞かず、自らの意見だけを押し付ける状況であったりします。

仕事でも同様の事を言えることができ、人間関係が拗れる原因としてはやはり、『相手が持つ感情』『伝えたい情報』を聞いていないという事があると思います。

加えて、人間関係が悪くなる原因の1つに、相手の言葉から受け取った『感情と情報』が正しく受け取れているかの確認を怠っていることが挙げられます。

基本的に『相手が持つ感情』を確認する事はありませんが、『相手が伝えたい情報』を正しく受け取ることが出来たかを確認する事は、人間関係ですれ違いを避ける為に、大切な事になります。

ですので、『相手の話を聞く』とは、『相手が持つ感情』『相手が伝えたい情報』を切り分けて捉え、『受け取った情報が正しいか』を確認するという事になります。

人間関係を良くし、相手と通じあえるコミニュケーションをとっていきたいと考えるのであれば、まずは『相手が求めている事を与える』という事を意識的に行なっていかなければいけません。

『相手が持つ感情』『伝えたい情報』を切り分けて受け取ることが出来たのであれば、それに対して相手が求める受け答えを考えていく必要があります。

基本的に私達は感情的な生き物ですので、現実的なアドバイスよりも、情緒的なサポートを求めている場合が多い傾向にあります。

例えば、

●仕事でむしゃくしゃする事があって、もう本当にやってられない。

→仕事で何があったのかを聞いて欲しく、感情的なサポートを求めている。

●あの人が過去にやった事を思い出すと未だに腹が立ってくる。本当に信じられない。

→過去に何があったかを聞いて欲しく、感情的に共感して貰いたい。

●話をしているのに相手は全く話を聞いていないし、理解もしていない。

→苛立ちと葛藤を聞いて欲しく、感情的に共感して貰いたい。

この様に、感情的で情緒的なサポートを求めている場合が多く、これは感情を持って生まれてきた同じ人間にしか共感できない事の1つになります。

思い出して頂きたいのは、相手の話を聞く目的とは、

●お互いに話を聞きあう事で相手と意思疎通を行い、お互いに良好な関係を築いたり、目的達成の為に協力し合う。

●相手の心が孤独感や寂しさを感じない様に、ひと手間掛けて、相手の心を満たす。

ということでしたね。

そして、『相手に話を聞いて欲しい』という方の多くは後者である、『感情的なサポートで心を満たしてほしい』という事を求めていたりします。

勿論、自らの感情の責任を取るのは自分自身ではありますが、人生では様々な事が起きますので、自分自身で何とか出来る範疇を超えている時も、往々にしてあります。

その様な時に『話を聞いて貰いたい』という気持ちが出てしまうのも、ある程度共感出来るのではないでしょうか。

そして、その時に必要になるスキルが、『相手の話を聞く』というものになります。

相手が持つ感情と伝えたい情報に寄り添い、相手がどの様なサポートを求めているのかを見極め、確認し、相手の話を聞くという事が、人が心を孤独感や寂しさ、悲しさで満たさない為に必要な事になります。

あなたにはあなたの人生と生活があるかもしれませんが、『相手の話を聞く』というスキルは人生で人を笑顔に出来る事の1つですので、意識的に身に着けていけるとよいと思います。

心の平安を保ち、笑顔と愛に溢れた日々を過ごせる事を願っています。

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