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もしもあなたの家族や配偶者がうつ病になってしまったら、何をしていけば良いかご存知でしょうか?

こんにちは。

ライフコンサルタントの伊藤峻です。

あなたは、家族や配偶者など、身近に『強い不安を抱えやすい方』『うつ病』などの症状を持っている方がいますか?

今現在近くにその様な方がいなかったとしても、今後もしも身近な方がその様な症状を持ってしまった時に、あなたはどう対処すればいいか分かりますか?

私達の人生は一見順調にいっていそうにも関わらず、ある日突然落とし穴にハマったように、あなたの目に見える『普段何気ない日常』が崩れ去る時があります。

それは目に見える事で言うと、家族や配偶者が突然事故になり、大怪我を負ってしまう事かも知れません。また、地震などの災害によって、今まで通りの生活を送れなくなってしまう事も該当します。

しかし、それらの傷は目に見えて分かりますが、目に見えない心の傷によってもたらされたものは、残念ながらあまり気がつく事が出来ません。

それは例えば、今まで普通だった家族や配偶者が突然『うつ病』になってしまい、生きていく意欲や物事を前向きに進めていく意欲が無くなってしまい、一体どうして良いか分からない。

それは例えば、今まで普通に出来ていた事が出来なくなり、不安と恐れから人と関わる事が難しくなってしまい、仕事を休職しなければ行けなくなってしまった、という事なのかも知れません。

その様に、『ある日突然、心の傷によって』今まで出来ていた事ができなくなり、あなたの人生を前向きに意欲を持って進めていけなくなってしまう、というのが、恐ろしい事に、どの年代だとしても、起こり得る可能性があります。

早い方は、10代~20代に経験するかも知れませんし、30代~60代の間に経験する方もいらっしゃるかも知れません。

10代~20代の場合は、周囲の方と上手く馴染めない状態が続いたり、過度な仕事とストレスが非常に掛かる環境で働いていると、『うつ病』が発生しやすくなるケースがあります。

30代~60代の場合は、ミッドライフクライシスや、加齢によりホルモンバランスの変化とライフスタイルの変化から、『うつ病』が発生しやすくなるのかも知れません。

そして、多くの場合、家族や配偶者がその様な状態になってしまったとしても、

●とりあえず、心療内科に行ってお薬を飲み続ければいつも通りに戻るはず。

●とりあえず、相手の心をこれ以上傷つけない為に、そっと見守る。

という事を選択してしまう傾向にあるのかも知れませが、それをしてしまうと、返って症状改善されなかったり、悪化してしまうというケースもあります。

それでは、その様な『不安を強く抱えやすい方』『うつ病と診断された方』を身近に持ってしまった場合、あなたは一体何をすれば良いのでしょうか。

今回は、身近な方が不安を抱えやすかったり、うつ病になってしまったけれど、一体何をしていいかが分からない方に向けて、

1.不安症やうつ病について正しい知識を身につける。

2.全面的にあなたの味方である事を行動で一貫して伝え続ける。

3.相手が出来る事を無理のない範囲で手助けをする。

この3つの点について書いていこうと思います。

1.うつ病について正しい知識を身につける。

現在、家族や配偶者が、うつ病になってしまったけれど、一体何をしていいかが分からないのであれば、まずは、『うつ病について正しい知識を身につける』という事を行う必要があります。

うつ病について正しい知識を身につける

という言葉を見ると、

●じゃあ、うつ病の症状と一般的な治し方を調べよう。→病院に行って薬を貰い飲み続ける。

という結果になりがちですが、それではあまり正しい知識を身につけるとは言えません。

それでは、表層的な話で終わってしまい、『本質的な知識を身に着けて相手を助ける』という事が出来ないからです。

そして、多くの場合、『通院して処方された薬を飲んでいても治らない』という結果だけが残り、また何をどうしていいか分からなくなってしまい、あなた自身もストレスを抱えてしまう共倒れになってしまう可能性があります。

正しい知識を身に着けるには、『細分化すること』が欠かせませんので、やっていきましょう。

①うつ病は一体どの様な状況で、起こりやすくなってしまうのか。

②うつ病になった方の身体と心には、一体何が起こっているのか。

③うつ病になった方の身体と心を回復させる為に、現実的に何をすれば良いのか。

④うつ病になった方が自ら意欲的に生きる為には、一体何をすれば良いのか。

この4つについて正しい知識を身に着ける事が、うつ病になってしまった家族や配偶者を助ける事で必要な知識になります。

①うつ病は一体どの様な状況で、起こりやすくなってしまうのか。

うつ病になりやすい状況と起こりやすい状況については、年代や性別、生きている人生により様々な要因がありますが、共通していることは、『脳がドクターストップをかけるほど、無理をしている』という事です。 

例えば、10代~20代では、周囲と馴染めなかったり辛い環境で勉強をしたり、仕事をしている事から強いストレスを感じ、無理をして継続した結果、ストレスから身を守る為に脳がドクターストップをかける、という事かもしれません。

例えば、30代~60代では、ミッドライフクライシスや燃え尽き症候群から、やりたい事や生きている意味が分からなくなってしまう事にストレスを感じてしまい、ストレスから身を守る為に脳がドクターストップをかける、という事かもしれません。

例えば、結婚している場合には、普段の会話から相手に否定される事が多かったり、罵倒されることがある状況が長く続く場合、ストレスから身を守るために脳がドクターストップをかける、という事かもしれません。

うつ病になりやすい環境は人によって違いますが、

●やりたくない事をやり続けなければいけない環境

●不安や恐れを脳内で増幅し、考え続けてしまう状況

●周囲の方から心が傷つくような罵倒や非難を浴びる状況

これらから非常に強いストレスを感じ、許容量をオーバーしてしまう事がきっかけで、基本的に『うつ病』が発生しやすくなるという事になります。

②うつ病になった方の身体と心には、一体何が起こっているのか。

うつ病になった方の身体と心には一体何が起きているのかという事を知ることも、相手を助ける上で、重要な事になります。

うつ病とはよく、『心の病気』という風に意訳されていますが、現実には『脳と心がダメージを負っている状態』といった風に考え行く必要があります。

うつ病において、脳がダメージを負っている状態とは、脳の神経伝達物質が減っており、神経細胞が減っている状態ということです。

うつ病において、心がダメージを負っている状態とは、生きていく意欲がなくなり、何をしても充実感や満足感を感じる事が出来ない状態という事です。

ですので、脳が受けたダメージを回復させる為に行うことと、心が受けたダメージを回復させる為に行うことと分けて考えて行く必要があります。

ただ薬を飲み続けても効果がないという事は、

I.脳がダメージを負った部分を回復することに、上手くアプローチ出来ていない。

II.心がダメージを負った部分を回復することに、上手くアプローチ出来ていない。

ということが考えられます。

③うつ病になった方の身体と心を回復させる為に、現実的に何をすれば良いのか。

うつ病になった方の身体と心を回復させるには、現実的に何をすれば良いのかという事が、最も重要な事になります。

うつ病になった方をあなたが助けるという事を考えた場合、まずはその方がストレスを非常に感じる状況から、守る事を最優先に考えていく必要があります。

例えば、それが職場環境であるならば、休職をして、ストレスが多くかかる職場から遠ざけるという事を行う必要があるかも知れません。

例えば、それが学校環境であるならば、ストレスが多くかかる学校から遠ざけるという事を行う必要があるかも知れません。

まずは、ストレスが多くかからない環境を整えてあげる事が、重要になります。

そして、次にやらなければいけないことは、

I.脳がダメージを負った部分を回復することを一貫して行う。

II.心がダメージを負った部分を回復することを一貫して行う。

という事になります。

I.脳がダメージを負った部分を回復することを一貫して行う。

これを学ぶ為には、うつ病について専門的に書かれた本を何冊か読み、どの栄養素と食事、薬を飲んでいけば良いのかを探さなければいけません。

個人的におすすめ出来るのは、『オーソモレキュラー療法』について書かれた本と、『栄養障害』について書かれた本になります。

現代では、食べているにも関わらず、十分な栄養素を摂取できていないという栄養失調の状態が多く見られるという事も知られてきており、日々の生活で加工食品ではなく、生でそのまま食べられる食べ物(ホールフード)から栄養を摂取するという事が推奨されてきています。

ですので、それらの本を読み、日常的にどの栄養素をとっていかなければいけないのかという事と、どのビタミンをどれくらいの量摂取していかなければいけないのかを知ることが大切です。

ダメージを負った脳を治すには、継続的に栄養素を確りと取り続けることが必要になりますので、長い時間がかかります。

しかし、うつ病になった家族や配偶者をあなたが助けると決めたのであれば、これは必須の事になります。

II.心がダメージを負った部分を回復することを一貫して行う。

心がダメージを負った部分を回復する為に必要になることは、

●認知行動療法

●楽しいと思える運動やアクティビティ

●前向な気持ちになれる事を行う

という事になります。

『認知行動療法』は、自らの状態を把握し、傷ついた心が持っている感じ方や考え方を周囲の方と合わせていくというものであり、必要であれば認知行動療法を提供している専門家に相談したほうが良いかも知れません。

楽しいと思える運動やアクティビティを行う事は、不安や考えすぎる状態を抑制し、身体を適度に疲れさせるだけでなく、脳を活性化させる作用もあります。

前向きになれる事は、人によって違いますが、大切な事は『心からリラックス出来ること』『心から安心出来ること』『心から嬉しいと思えること』を一緒に行って上げるという事になります。

心がダメージを負った状態というのが上手くイメージ出来ないかたも一定数いらっしゃると思いますので、簡単に説明すると、

●虐待された犬や猫が、人間に対して敵意を向けたり、怯えている状態

と捉えていただければ、解りやすいと思います。

そして、その様な犬や猫を保護した場合、まずは心から安心できる環境と美味しい食事、身体を動かす散歩を継続的に続けて行くという事が、彼らが笑顔で回復出来る為に行うことだと思います。

家族や配偶者がうつ病になってしまった場合、状況としては非常に似ています。しかし、人間は動物のように散歩だけでは、上手く心のダメージは回復出来ないので、同時に認知行動療法と、前向きに嬉しいという感情を持って取り組める事を行うことが必要になります。

④うつ病になった方が自ら意欲的に生きる為には、一体何をすれば良いのか。

うつ病になった方が自ら意欲的に生きる為に出来ることとしては、

●無理をしない、本来のあなたに立ち返る

●心から安心できる環境に身を置く

●適切なバウンドリー設定と感情のコントロール方法を身に着ける

という事になります。

基本的に、脳と心にダメージを負ってしまった場合、生きる為の意欲と活力が枯渇しているという事が発生します。つまり、生きる意味を見失ってしまっている状態なのです。

ですので、『あなたが生きる意味と理由』について、焦らずに向き合っていく事が必要になります。

世間体は一旦忘れて、『あなたが心からやりたい事で無理なく出来ること』について、まずは紙とペンを使って書き出してみると良いかも知れません。

家族や配偶者がうつ病になってしまった方が側にいるのであれば、一緒に考え、励まし、勇気づけてあげるというサポートをすることも、大切になります。

『心から安心できる環境に身を置く』という事も、自ら意欲的に生きる事を考えると必要な事になります。うつ病になってしまう方は基本的にストレスに弱い状態ですので、あなたにとって心から安心できる場所を見つける事も必要になります。

家族や配偶者がうつ病になってしまった方が側にいるのであれば、心から安心でき、彼らが彼ららしくいられる環境で勉強したり、仕事をする環境を整えてあげる為のサポートを行うことも、大切な事になります。

また、『適切なバウンドリー設定と感情のコントロール方法を身に着ける』という事も、自ら意欲的に生きる事を考えると、必要な事になります。

基本的にうつ病になってしまう方の多くは、相手と自分との適切なバウンドリー設定が出来ておらず、相手の仕事や問題を抱え込んでしまうという事があります。

例えば、相手の為を思って無理をしてでも仕事をやりすぎてしまったり、ストレスが溜まった時に適切に発散する方法を知らず、溜め込んでしまうケースがあります。

また、相手の感情や考えは、相手が適切に管理しなければいけないのにも関わらず、相手からどう思われているか、嫌わていないかを考えすぎてしまったりしてしまうケースがあります。

加えて、感情を適切にコントロールする事が出来ない状態が続いた結果、相手に感情をぶつけてしまい、相手から嫌われる事を恐れたり、自己嫌悪から意欲的に生きることが出来なくなるケースもあります。

適切なバウンドリー設定と感情のコントロール方法を身に着ける段階は、うつ病を治す上で後半の段階になります。

家族や配偶者がうつ病になってしまった方が側にいるのであれば、うつ病を治して社会復帰をする前には、彼らが適切にストレスから身を守れるように、適切なバウンドリー設定と感情のコントロール方法を身に着ける為のサポートを一緒におこなう必要があるということも、大切な事になります。

2.全面的にあなたの味方である事を言動で一貫して伝え続ける。

現在、家族や配偶者が、うつ病になってしまったけれど、一体何をしていいかが分からないのであれば、『全面的にあなたの味方である事を言動で一貫して伝え続ける。』という事を行う必要があります。

言動とは、『言葉と行動』という2つの意味が合わさった言葉です。

家族や配偶者がうつ病になった場合、私は全面的にあなたの味方であるという言葉と行動を一貫して示すことが、彼らの傷ついた心を回復させ、安心したり嬉しい気持ちが沸き起こす為に必要な事になります。

例えば、『どんな状態になったとしても、私はあなたの事が大好きで支えてあげたいと思うから、心配しないで今はゆっくり休んでね。』という言葉を投げかけることかも知れません。

例えば、『これからあなたが心から笑顔で人生を楽しめる道を一緒に探して行きましょう。それに対して必要な事を勉強して、実践して、一緒に生きていきましょう。』という言葉を投げかけることかも知れません。

例えば、『あなたは頑張りやさんだから、ちょっと今まで無理をしすぎちゃったのかも知れないね。じゃあこれから一緒に無理をしないであなたらしく笑って生きれる方法を探しましょう。』という言葉を投げかけることかも知れません。

例えば、『今はどうしていいか不安になり、孤独感に苛まれているのかもしれないけれど、私も一緒にいるのを忘れないでね。一緒にあなたが無理をしないで生きていける様に、私が出来る事を探すね。』という言葉を投げかけることかも知れません。

全面的にあなたの味方であるという言葉を投げかけて貰えるのは、うつ病になってしまった方にとっては非常にありがたい事であり、安心することが出来る言葉になりますので、あいての心が安らぎつつも、励まされる言葉を一貫して伝えていく事が重要になります。

全面的にあなたの味方であるという行動を示すということは、

例えば、相手が心から安心できる環境を整えてあげ、書類関係や生活する上で必要な庶務を代わりに行ってあげることかもしれません。

例えば、うつ病に対しての適切な知識と治し方を調べ上げ、治す為に必要な食事や栄養素を1日3回与え続けることかもしれません。

例えば、相手が考えている事や不安に思っている事を親身になって聴き、賛成したり、ありのままの相手を認めてあげることかもしれません。

例えば、相手が1人で出来ずに一緒にやって欲しいという事を、一緒に側で行う事を継続することかもしれません。

つまり、相手が無理なく生きていく為に現実的に必要な事すべてを、出来る範囲で助け続ける行動を示し続けるという事になります。

多くの場合、これを継続することが負担になってしまうケースがあります。しかしながら、これを継続し続ける事が、うつ病になった家族や配偶者を現実的に助けていく為に、必要な事になります。

『相手を助け、支える』という事は、『あなた自身が勇気を出し、正しい知識を身に着け、時間とエネルギーを相手の為に使い、一貫して継続し続ける』という事をやる必要があります。

つまり、『あなた自身も強くなる必要がある』という事です。

ですので、言葉で相手の心を癒やし、現実で必要な事を一貫して行うことを継続する事が、うつ病になってしまった家族や配偶者に対して全面的に味方であることを示し続けるという事になります。

3.相手が出来る事を無理のない範囲で手助けをする。

現在、家族や配偶者が、うつ病になってしまったけれど、一体何をしていいかが分からないのであれば、『相手が出来る事を無理のない範囲で手助けをする。』という事を行う必要があります。

理由としては、うつ病になってしまった家族や配偶者は基本的に『1人で出来る事が出来なくなってしまう』という事があり、『誰かと一緒にやらなければ出来ない』という状態になっているケースがあるからです。

ですのでまずは、

『1人で出来ること』『一緒にやって欲しいこと』この2つを、うつ病になってしまった家族や配偶者とリストアップしていくと、効果的かもしれません。

そして、それらに対して『やってみてどういった感情を持ったか』『やってみて無理なく出来たか』という事を聞いてみて、ネガティブな感情を持ったことは一旦、一緒にやるという方に振り分けていくと良いと思います。

勿論、あなた自身の人生や、やらなければいけない事も沢山あるとは思いますが、それらを出来る範囲で行い続けるのが必要な事になります。

本来であれば相手が1人でやらなければいけない事を代行したり、一緒にやるという事を行うことはあなたの人性において、非常に負担になってしまう事かも知れません。

その様な時には、あなただけの力ではなく、他の方の力を借りることも考えて行く事も必要な事になります。

あなたが出来る範囲を見極めて、冷静に対処していかなければ共倒れになってしまうケースもありますので、あなた自身を守る上でも無理せずに協力をするという事を念頭に、うつ病になってしまった家族や配偶者と向き合っていくと良いのかも知れません。

もしもあなたの周りに『うつ病』になってしまった方がいるのであれば、あなたが無理をしない程度で、この知識を活用していただければと思います。

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