心の隙間が出来る理由と原因について、あなたはご存知ですか?
こんにちは。
ライフコンサルタントの伊藤峻です。
今回は、『心の隙間ができる理由と原因について』書いていこうと思います。
私達誰しも人間は『弱い心』を持って生まれてきた社会性のある動物です。
そして、私達の心の中には『慈愛の心』があり、それが傷つけられたり、脅かされたりする状態が続くと、精神的に疲れ果てて、物事に対するやる気がなくなり、無気力の状態になるます。
そして、そんなか弱い『慈愛の心』が酷く傷ついている状態の時、私達人間の心には『心の隙間』が生まれます。
『心の隙間』と聞いた時に皆さんはどの様な状態を思い浮かべるでしょうか?
例えば、
何をやっても楽しくないと感じる
楽しいとは思うけれど何処か心が満たされないと感じる
仕事をしても、ただお金のためにやっているだけで何も満足感がない
大切な人と一緒に居ても何処か満たされないと感じる
やる気のない状態が続き、コンテンツ消費に時間を使ってしまう
何をしても詰まらないと感じ、新しい刺激を常に求める
といった事を思い浮かべるのではないでしょうか。
そのどれもが『心の隙間』と言われるものであり、そして『心の隙間』とは何かに対して満たされないという感情や思考によって引き起こされます。
それでは、本日は『心の隙間を持った方が多く行うこと』『心の隙間を作る事になる原因』『心の隙間を本物のピースで埋める為に出来ること』の順番で書き進めていこうと思います。
少しボリュームが大きくなっている記事かもしれませんので、ご自身のペースでゆっくりと読み進めて行って下さい。
心の隙間を持った方の多くが行うこと
『心の隙間』を抱えてしまった方の多くは、『心の隙間』を埋める為に『代用品となるアクティビティ』を率先して行ってしまいます。
これは、私達人間誰しもが持つ『満たされない物を満たしたい』『心が満たされない状態は辛くて嫌だから抜け出したい』という当たり前の心理状態です。
その証拠として、私達は誰しも、
『お金が少ないから、より多くのお金が欲しい』
『お腹が減ったら、ご飯を食べたい』
『安心して睡眠が取れる場所が欲しい』
『誰かに自分の事を肯定して、好きになって貰いたい』
『仕事で成功し、地位や富を獲得したい』
など、満たされない物を満たす『欲求』が存在しており、それが生きる原動力になる傾向があるからです。
そして、『心の隙間』を埋めるために、私達人間が多くやりがちなのは、アルコール、セックス、タバコ、浮気、不倫、ギャンブル、衝動買い、SNS、メディアコンテンツ、ゲーム、インターネットなどに依存するという事です。
正常に生活できる範囲であれば、『不貞行為』と『ギャンブル』以外は、多少嗜む程度で良いと思いますが、これら上記に挙げた『現実逃避アクティビティ』に該当するものは、私達人間にとって『依存性』が高いものになります。
そして依存性が高いものを多く行ってしまうと、『依存性があるものがない生活は耐えることが出来ない』という思考回路が脳内に出来上がってしまいます。
その証拠として、常にSNSやメディアコンテンツに依存している方から、1週間携帯を取りあげ、物理的にインターネットを使えない状態にした際の心理状態は、誰しもが容易に想像出来るのではないでしょうか?
タバコに依存している方からタバコを取り上げた場合、相手は怒りの感情を顕にして感情的に当たり散らすことは、誰しもが容易に想像できるのではないでしょうか?
そして、『心の隙間』を抱えてしまった方が日常的に陥る状態としては、
『自己中心的になる』
『感情のコントロールが出来なくなる』
『不安を抱えやすくなる』
『生活リズムが乱れる』
『体重の増減が激しくなる』
『体調が悪くなる』
『周囲に当たり散らしやすくなる』
『冷静な判断が出来なくなる』
『自分を棚に挙げて、他人に対して多くを求める』
『不安に感じたくないため、相手の言動をコントロールしたくなる』
といった状態になってしまいます。
常に胸の中にぽっかり『心の隙間』が出来てしまい、常に満たされず、常に不安に感じ、常にストレスを抱えている状態ですので、自己管理をすることができなくなり、そして他者を尊重し配慮することが難しくなります。
そして、この『心の隙間』がある状態では悪意を持った人間から見たら『格好の餌』に見えるため、あなたの幸せを台無しにする事を目的とした方に、付け入る隙を与える事になり兼ねません。
その結果、取り返しの付かない状態にまで追い込まれ、『幸せで暖かい心休まる日々』を、自ら手放してしまう事にも繋がります。
『心の隙間』は私を含め、誰しもが持っている弱い心の1つです。
しかし、『心の隙間とはなにか』『心の隙間を埋める適切な方法は何か』を正しく知る事によって、あなたの『慈愛の心』と穏やかな生活を悪意から守る事に繋がります。
心の隙間を作る事になる原因
『心の隙間』を作ることになる原因には大きく分けて6つあります。
1.仕事
2.両親
3.友人関係
4.男女間でのコミニュケーション不足
5.趣味・娯楽
6.依存
それでは1つ1つ見ていきましょう。
1.仕事
仕事は、私達の生活を作っていくために必要なことですが、自分の負担以上の仕事や負担となる職場環境に長くいる場合、『心の隙間』を作る原因の1つになってしまいます。
私達の時間は1日24時間しかなく、仕事ばかりに時間を費やし、『自分が自由に使える時間』と『自分が大切な人に費やせる時間』が、1日の中でほんの少ししかなければ、それは『依存』に繋がるか、『浮気・不倫』に繋がるか、もしくはお互いに『慈愛の心』を傷つけあう関係に発展しかねません。
例えば、朝8時に出勤して残業し、夜の9時に帰宅したとします。明日8時に出勤するには夜12時前に寝なければいけません。しかし、心と体の疲れを癒やすために費やせる時間は3時間しかありません。3時間は『自分が自由に使える時間』であり『自分が大切な人に費やせる時間』です。
そしてもしも、この3時間を自分の趣味だけに使い、『自分が大切な人に費やせる時間』に使うことを放棄した場合、自分が大切に思っている人は次第に、『自分は大切にされていない』『自分の事はどうでもいい』と思い始め、あなたから心が遠ざかって行くことは、明らかでしょう。
その結果、SNSやネットに依存したり、本来であれば大切な人を蔑ろにし、他の手軽な女性や男性を探すという心理にまで発展します。
そして、それが『心の隙間』がある状態を作ってしまいます。
仕事に熱心になるのは本来良いことです。
それは将来的に経済的な安定を確立するために必要なことですが、自分の負担以上の仕事をして仕事が長引き、自分自身と自分に取って大切な人の人生を台無しにする結果に繋がるのであれば、やはり仕事は場合によっては『心の隙間』を作る原因になってしまいます。
バランスが大切という事です。
2.両親
両親は、本来であればとても大切な家族です。しかし、現代では両親が両親として機能していない『機能不全家族』があり、そして『毒親』と言われる方々も多く見かける時代です。
そしてそのような親の典型的な特徴が、息子や娘の考えている事、言動、パートナーに選ぶ人など全てに自分の考えと世間の考えを織り交ぜて、コントロールしてくる傾向にあります。
これを心理学では、『ヘリコプターペアレント』と言います。これは、常に上空にヘリコプターが飛んで監視している様な状態という意味で、この様に呼ばれています。
そして、『機能不全家族』や『毒親』の多くは必ずと言っていいほど、夫婦関係が悪く破綻している状態です。
そして、残念ながらこの様な両親を持ってしまった場合、巻き込まれないために出来ることはたった1つしかなくなってしまいます。
また、両親と仲が良い場合でも、『心の隙間』を作ってしまう原因にも当てはまります。
例えば、何か1つの決断をする時に両親に常に相談し、本来相談しなければいけない人とは相談せず、両親の決断を自分の決断といった風に思い込み、行動してしまうケースが該当します。
これは、男女関係や夫婦関係に良く見られるケースです。
例えば、女性の多くは現在お付き合いしている男性について、家族内、女性友達内で『評論会』を行うのが恒例行事となっているのではないでしょうか?
そして、周囲の意見だけを鵜呑みにし、本来、親密な関係を2人で構築していかなければ行けないのにも関わらず、それを怠って終い、間違ったコミニュケーションをしているケースもあるのではないでしょうか?
逆も然りです。
男性側もお付き合いしている女性の評価を家族に求め、両親にその女性で良いのかという判断と決断を明け渡してしまうケースもあるのではないでしょうか?
アドバイスを頂く程度であれば問題はないかと思いますが、自分の責任である、『自分で判断を下す』という事を、他者に委ねる状態では、その事実を知った相手としては、
『一体自分は誰と付き合っているんだ?』
『自分は相手のお母さんと付き合っているのか?』
『自分は相手のお父さんと付き合っているのか?』
『自分は相手の友達と付き合っているのか?』
『一体いつまでこの監視状態は続くんだ?』
という疑問が生まれ、それは『心の隙間』を作る原因になりかねません。
そういった意味で、両親はとても大切なものでありますが、自分の人生の決断は自分自身にあるという自己責任を持って日々生きていくことが、『心の隙間』を作らないために必要です。
3.友人関係
心許せる友人は、生涯の中で大切にしたほうが良いことです。自分が安心して心の内を明かすことが出来る友人や、楽しいことを一緒に楽しめる友人を持つことも、私達の人生の中で素晴らしい贈り物の一つです。
しかし、友人関係に時間を費やすあまり、自分の大切な人に時間を費やさない場合、相手の心に『心の隙間』をつくり、それは相手を傷つけ、取り返しの付かないケースに発展してしまう事もあります。
『楽しいことや嬉しいことを共有する人には注意しなさい』
という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?私もかすかにおぼろげながら耳にした言葉ですので、何処から生まれたのかは定かではありません。
一見この言葉の意味は、
『楽しいことや嬉しいことを悪い人に共有するのはやめなさい』
と捉えることが出来ますが、
『楽しいことや嬉しいことを共有する人には注意しなさい。一度言葉にした喜びと嬉しさは、言葉にすればするほど薄れていくものだから。だから、楽しいことや嬉しいことは、一番大切にしたい人に伝えなさい。それが、愛を育むヒントですよ。』
とも捉えることが出来ます。
どちらが本当の意味かはわかりませんが、私は後者のほうが適切なのではないかと考えます。
なぜなら、それによって人間関係が壊れているケースを見てきたことがあるからです。
例えば、何でも話せる親友を持っていたとします。
そしてその方に、今日あった嬉しいこと、楽しいことをなんでも話すことが出来、あなたの事を言わなくても分かってくれる親友がいたとします。
そしてあなたは、自分の思いの丈をその親友に話すことで、心の隙間を埋めることが出来たとします。
しかし同時に、あなたには大切にしたい人が居たとします。
そしてもう既にあなたの『心の隙間』は満たされているため、その大切にしたい人には今日あった嬉しかった事、楽しかった事を話すモチベーションが無くなってしまったとします。
その結果、その大切にしたい人には、どのような『心の隙間』が生まれるか、想像できるでしょうか?
『私はあなたの人生には必要ない』
『私よりもその親友があなたを分かってくれるのであれば、その親友と仲良くすれば良い』
『もしもあなたが私と心が繋がる様な会話はしたくないのであれば、私はあなたと距離を置く』
『あなたが私を大切にしないのであれば、私もまたあなたを大切にしない』
まさに、『そんなによその家が良いなら、よその家の子になっちゃいなさい状態』になります。
その様に、本来大切にしたかった相手の心のシャッターは閉じます。
世の中には『そんな人は心が狭い』という方も一定数おられると思いますが、
『元々私達の心は狭く、マリアナ海溝の様に深い』です。
私達人間は誰しも、『誰かと深く信頼が出来る関係を築き、愛されたい生き物』です。
『たった1人の大切な人から一心の愛情をを求めて何が悪い。そんな薄っぺらい風味程度のコーヒーみたいな愛が愛情だって?愛、舐めんじゃないわよ。』
という事です。
勿論、私達人間は社会的な生き物であり、同じ価値観を持った人達と仲良くなり、同じ仲間のように感じるグループやコミニュティに所属することで、安心感を抱き、同時に孤独感を埋めてくれるものです。
親友に心の内を明かすことも、グループに所属することも良いことではありますが、大切なことは『バランスの取れた関係』という事です。
釣った魚に餌をやらないと魚は酷く弱ります。花に水をやらなければ花は枯れます。枯れ果てた大地は草すら生えない不毛の大地となります。大切ならば、放ったらかしにしてはいけません。
『心の栄養素』を満たすのは、大切な人の笑顔と、心が繋がる会話をしていくことです。
ですから、『心の隙間』は友人関係であっても大いに発生するのです。
4.男女間でのコミニュケーション不足
男女間でのコミニュケーション不足は『心の隙間』を作る大きな要因の一つです。
その理由は、私達人生には永遠のテーマである『真実の愛』があり、その『真実の愛』を現実の世界で得ることが出来るのは、男女の信頼関係からだからです。
世の中には現在、様々なセクシャリティの話が出てきていますが、それについて言及するのは避けていきたいと思います。ですが、彼らが心の中で求めている事は、『等身大の自分を認めて貰うこと』と『愛情』であることは、間違いないのかも知れません。
男女関係で『心の隙間』が生まれる仕組みは大きく分けて2つあることは、みなさんご存知でしょうか?
1つ目は、男女の脳の仕組みの違い
2つ目は、コミニュケーション方法の違い
から起きるものです。
まず、男性の脳は『問題解決型』で出来ています。これは古来より男性は獲物を狩るという役割があったため、論理的に獲物を追い詰め、捉えるという思考回路が出来上がっています。
その為、男性の多くは『正確で明瞭完結な短い情報』を好み、目の前の問題や課題を解決していく為のコミニュケーションを好みます。
そして、女性の脳は『共感型』で出来ています。これは古来より女性は自分と子供を守るという役割があったため、同じ女性同士で共感しあい、グループを形成して生き残って来たからです。
その為、女性の多くは『心が通じ合う共感できる会話』を好み、楽しいことや嬉しいことを周囲の人と共有してくコミニュケーションを好みます
この違いから、私達の男女関係の中では常日頃から多くの間違ったコミニュケーションが横行しています。
『問題解決型』である男性が好む多くのコミニュケーション方法は、
①一番先に結論を言う。
②要点をまとめて話す。
③ダイレクトに簡潔に話す。
といったコミュニケーションを好む傾向にあります。
『共感型』である女性が好む多くのコミュニケーション方法は、
①結果に至るまでの過程と感情、思いを話す
②抽象的で感覚に響く言い回しをする
といったコミュニケーションを好む傾向にあります。
この2つのコミニュケーションで頻繁に発生する会話の問題は、男性は『問題解決』をしたくて話しているのに、女性は『共感』してほしくて話しているというものです。
例えば、
女性:今日は朝から電車が多込みで大変だったの。昨夜もあまり睡眠が取れなくて会社に言っただけで疲れちゃった。そしたら今日上司から呼び出されて、昨日したミスを指摘されてもう踏んだり蹴ったりだったのよ。
男性:明日の為に昨日しっかりと睡眠を取れない状況にした、君が悪い。朝も電車が込むことは既に分かっているんだから、時間をずらして通勤する必要があることも分からないのか?それにミスが立て続けに起こるなんて、しっかりと最終チェックをする時間を取ってないからなんじゃないか?いい大人なんだからさ、もっとちゃんとしっかりしなよ。
と言った風に、『問題解決型』の男性は相手の悪い所を指摘し、現実的に起こったトラブルを解決したがる傾向にあります。
しかしながら、女性の立場としてはそれをされたら、『それは分かるけど、…この人は私の話をちゃんと聞いてくれない』と思うものです。
この様なコミニュケーションが、男女がすれ違う会話パターンであり、同時に『心の隙間』を作ってしまう原因に繋がりかねません。
お心あたりはありませんか?
5.趣味・娯楽
趣味や娯楽に多くの時間を使いすぎることも、『心の隙間』を作ってしまう原因になり、また同時に『現実以外の何かに依存』する原因にもなりかねません。
『心の隙間』とは、満たされない心の状態が続き、その枯渇を何とか埋めるべく、代用品を探す行為に繋がる事です。
そして、『心の隙間』を埋めるために多くの方が行ってしまうのが、趣味や娯楽に多くの時間を費やすという行為です。
例えば、
SNSを徘徊してたらあっという間に3時間経っていた
動画を見ていたらあっという間に3時間経っていた
趣味に没頭していたらあっという間に3時間経っていた
ネットショッピングのサイトを徘徊していたらあっという間に3時間経っていた
ネットサーフィンをしていたらあっという間に3時間経っていた
趣味のゲームをやっていたらあっという間に3時間経っていた
推し活をしていたらあっという間に3時間経っていた
今回は3時間と記載しましたが、人によってはそれ以上に人生の大切な時間を浪費してしてしまい、本来大切にするはずだったものや人に対して、時間を費やすことが出来なくなってしまします。
趣味や娯楽を楽しむのも人生の醍醐味の1つではありますが、それに時間を費やした所で『心の隙間』を埋めることは出来ず、よりもっと新しい刺激を求めて同じ行動を繰り返し続けます。
その結果、『心の隙間』は徐々に広がり続け、より幸せになることから遠ざかってしまいます。それに加え、もしも大切な人がいる場合、相手の『心の隙間』を広げ、相手も道連れにしてしまう事にも繋がりかねません。
趣味や娯楽に興じるもの楽しいことではありますが、本来必要なのはバランスが取れた関係であることは、とても大切な事です。
6.依存
依存は『心の隙間』を作る大きな要因の一つです。依存には沢山の種類がありますが、広義の意味で依存という状態には3つに切り分けることが出来ます
1.物質的な依存
2.精神的な依存
3.肉体的な依存
それでは1つずつ見ていきましょう。
1.物質的な依存
これはいわゆるアルコール、タバコ、甘味、などの依存性のある物質を摂取する事によって発生する依存です。
物質的な依存では、その物質を摂取しない状態が長く続くと、
『精神的に不安定になる』
『身体的な症状が発生する』
『過度なストレスを感じる』
『焦燥感に駆られる』
『落ち着かなくなる』
『感情のコントロールが出来なくなる』
といった症状が出てしまいます。
また、物質的な依存では、その依存性のある物質を過剰に摂取しすぎたりする傾向にあり、摂取出来なかった場合その障害となる人や物事に強く『怒りの感情』を抱き始めます。
そして、その結果、周囲の人を傷つけたり暴力的な言動を取ると言った、専門家の助けが必要になるレベルにまで陥ります。
そしてその様な行為を目の当たりにしてしまった際には、私達が持つ『慈愛の心』が傷つき、脅かされる状態になり、その結果、『心の隙間』が生まれる結果になります。
また、物質的な依存をしている方の多くも、『心の隙間』を持ち合わせており、現実で満たされない心を満たす為に、依存性のある物質を継続的に摂取してしまうという結果になります。
何れにせよ、物質的な依存は身を滅ぼすだけでなく、心も壊していく事になりかねませんので、もしも依存性のある物質に依存している場合は、早急に専門家の助けを得ることをおすすめします。
2.精神的な依存
精神的な依存とは、満たされない心を代用品で埋める行為全般の事を指しています。インターネット依存症、スマホ依存症、SNS依存症、動画依存症、ゲーム依存症、テレビ依存症、人間依存症、不幸依存症、などこの様な依存症が代表的な例となります。
それでは、なぜ私達人間は精神的に依存することが多くなってしまうか、皆さんは想像が付きますか?
日々疲れている心を癒やす為の癒やしだから
自分と同じ気持ちの人と繋がりたいから
自分よりも悪い状況の人を見ることで安心したいから
頑張っている人を見ると元気が出るから
純粋に楽しいし生活の一部になっているから
自分が持っていない知識を学べて楽しいから
と言った事を思い浮かべるのではないでしょうか?
そして、それらは本来悪いことなのでしょうか?
いいえ、決して悪くはありません。
私達人間は誰しもが弱い心を持って生まれてきたので、同じ境遇の人と繋がることで元気を貰うことができ、そして日々の疲れを癒やすために、他の頑張っている人の姿を見るのも、また元気を貰える行為です。
しかし、あなたがあなた自身の人生を好転させる為に使える時間と労力を、他の人に依存する為の時間に費やすことは、あなた自身の時間を過ごしているのではなく、あなたの人生とは関係ない人の人生を生きているということに、お気づきでしょうか?
それは、本来あなたが、あなたに残された時間で、あなた自身が獲得したかったものではないでしょうか?
あなたが動画やSNSを満喫した後、あなたの目の前には何が見えますか?
いつもと変わらない、『現実』があるのではないでしょうか?
そして変わらない現実は、最終的に動画を見ても満たされない『心の隙間』を増幅させ、あなたに残された時間は、『手のひらから零れ落ちる砂』のように、眼の前から消え去って行くのではありませんか?
ですので、他人の人生や作られた娯楽に精神的に依存することは、あなたの『心の隙間』を広げるだけでなく、現実の限られた時間を、他人に明け渡してしまうという結果に繋がりかねません。
3.肉体的な依存
肉体的な依存は、満たされない心を体で満たすという依存になります。男女関係や肉体関係に過度に溺れてしまったり、他人からの温もりや愛情に飢えて、男女を取っ替え引っ替えしてしまったりが該当します。
満たされない心を埋めるための肉体的な依存は、多くの場合、浮気や不倫などの不貞行為に繋がります。そしてその不貞行為は、私達が持つ『慈愛の心』を深く傷つけ、今まで作り上げた信頼を地に突き落とし、取り返しの付かない傷を与える行為になります。
そして、肉体的な依存を持っている方の多くは、悪意を持った人間にとっては『格好の獲物』に見え、脅しや脅迫、そして支配に繋がる幸せとは最もかけ離れた事に繋がります。
そして最悪の場合、犯罪にまで繋がる恐ろしい依存です。
それに加え、不貞行為が露見した際には、多額の慰謝料請求と会社からの懲戒処分を受けるなど、社会的な制裁が与えられ、それこそ人生の終わりが見えそうな事にも繋がりかねません。
肉体的な依存は、私達人間の人生を狂わす、最もやってはいけない依存です。
もしもその様な事を現在されている方が居るのであれば、今すぐに引き換えして下さい。
その道は、とても危険です。
まるで『地雷原を素足で駆け回っているほどに危険』です。
そして多くの場合、男性は女性の浮気や不倫を2度と許せません。
これは男性が持つ『騎士道精神』と『独占欲』に関係があります。
『騎士道精神』とは、男性の備わっている『何があっても自分が選んだ女性を守り抜く』という精神であり、それはさながらお姫様に使えるナイトの様な本能です。
『独占欲』とは、自分が大切にしている人を他の馬の骨に取られる事を酷く嫌う本能です。
そしてこの2つを満たせる時、男性は心から男性であることを満足することが出来るのです。
つまり、『男として生まれてきた意味がある』というやつです。
ですから、この2つが何らかの形によって蔑ろにされた時、男性の多くは『プライドが酷く傷ついた』という状態になり、『心の隙間』が生まれ、不貞腐れる状態になります。
そして、男性は通常、浮気、不倫をした相手を絶対に許しません。
それが、男性という生き物の本質です。
そして、この2つの本能を知り、悪用する女性も世の中には一定するいるので、世の中の男性陣は肝に銘じて、パートナー選びをしましょう。
さもなければ、あなたが進む道は『誰も進みたくない茨の道』になることは、火を見るよりも明らかです。
肉体的な依存は、男性側、女性側にとって『心の隙間』を広げ、本来満たさなければいけない『慈愛の心』を深く傷つける結果になる、大変恐ろしい依存です。
心の隙間を本物のピースで埋める為に出来ること
心の隙間を本物のピースで埋める為に私達が出来ることは、まず心の隙間を満たす本物のピースとは何かを知ることから始まります。
心の隙間を満たす本物のピースとは、
1.両親から与えられる無償の愛情
2.『Secure/セキュア』な人間からの本物の愛情
3.『慈愛の心』を持った人からの配慮と励まし
4.動物からあなたに与えられる友情と信頼
本来もう一つ一番大切な物がありますが、この場では一般的には大きく分けてこの4種類を書いていきます。
1.両親から与えられる無償の愛情
両親から無償の愛情を与えられたのであれば、それはこの世に生まれた人達の中でとても恵まれている大切な贈り物です。
残念ながら現代では、この両親から与えられる無償の愛情を受け取れられなくなっている人達が沢山います。
それは、『慈愛の心』を正しく育てることが出来なかった人達が子供を持ってしまった事に原因があります。
子供は親を選ぶことが出来ず、また親も子供を選ぶことが出来ません。
不条理な世の中ですが、嘆いた所で目の前の現実は変わらないのも、また事実です。周囲に不平不満を言って当たり散らしても、『心の隙間』は満たされず、ただ1人空しいだけです。
ですが、まだ諦める場面ではありません。
『心の隙間』を埋める方法は、まだ他にも残されています。
2.『Secure/セキュアな人達』からの本物の愛情
『Secure/セキュアな人達』からの本物の愛情は、『心の隙間』を埋める為に効果的なものになります。
『Secure People/セキュアな人達』という言葉は聴き馴染みがない言葉だと思いますが、心理学では『Needy People/ニーディーな人達』という言葉と対になる言葉になります。
『Needy People/ニーディーな人達』とは、他人が持っている環境やお金、地位や名誉を自分のモノにしていきたいという、他人から、自分が生きる為の糧を望む言動を行う人の事を指します。そして、この方々の特徴は、人に精神的に依存しやすく、利己的な性格の傾向があります。
『Secure People/セキュアな人達』とは、自分自身で自分の幸せを確立しており、他人に依存することなく、人生を満足して生きている人達です。他人に精神的にも肉体的にも依存していないため、パートナーを選ぶ際には、自分が本当にその人と一緒に人生を楽しんでいきたいのか、忍耐を持って愛情を尽くしていきたい相手かを考え、献身的に、そして利他的に行動できる人達の事を指します。そして、相手の心に配慮し、『慈愛の心』を満たす言動を行ってくれます。
しかし、『Secure People/セキュアな人達』は稀に見る絶滅危惧種ですが、訓練と日々の心がけによってあなたが『Secure People/セキュアな人達』になることが可能です。
3.『慈愛の心』を持った人からの配慮と励まし
『慈愛の心』を持った人からの配慮と励ましは、私達人間が持つ『慈愛の心』を満たしてくれるものです。
『慈愛の心』を強く持っている方は、自分の人生の中でとても辛く途方も無い経験をされている方が多いです。そして、他人の辛さや苦しさに寄り添うことができ、人の心に届く温もりのある言葉を投げかけてくれます。
その様な励ましは、私達が持つ『慈愛の心』を深く満たし、また明日も頑張ろうという強い『灯火』に変わります。
『慈愛の心』を強く持って生まれてきた人は、思慮深く、優しく、儚げで、一見弱々しく見えますが、心に大きな『灯火』を宿し、さり気なく生きていたりします。
そして、その人に必要なタイミングで『しれっと』何食わぬ顔で、誰にも見えない様に、必要な助けを授けてくれます。
そのような親切心や心遣いが、私達人間が持つ『慈愛の心』を満たし、私達の心に愛情を注ぐ事に繋がります。
ですから、その様な方が友人になってくれ、共に励まし合い、お互いに幸せになるために協力出来たら、それはとても素晴らしい贈り物です。
しかし、その親切を受け取るには『素直な心』がなければ受け取ることが出来ないのも、また事実です。
ですので、『素直な心』を持ち続ける事も大切になってきます。
4.動物からあなたに与えられる友情と信頼
動物から与えられる友情と信頼もまた、『慈愛の心』を満たす大きなピースの一つです。昔から犬は人間の大切なパートナーとして世界中で愛されてきました。
犬は感情が豊かあり、飼い主である人間に忠誠を示し、あなたがどんな人間であっても友好的に接してくれます。
しかし、しつけを間違えると飼い主は飼い犬に手を噛まれる状態になります。
動物は、私達が持つ『可愛いと思う心』『愛おしいと思う心』『慈しみを持つ心』を癒やしてくれます。
ですので、動物によっても私達が持つ『慈愛の心』は少しづつ満たされていきます。そして、彼らは私達の『心の隙間』を埋める手伝いをしてくれます。
それでは、今回は『心の隙間が出来る理由と原因について』書いていきましたが、如何だったでしょうか?
少し長く、ボリュームのある内容になってしまったので、お疲れではないでしょうか。ごゆっくりお休み下さい。
私の記事が、あなたの人生の中でお役にたてることが出来れば、幸いです。
それではまた、お会いしましょう。