うつ病になりやすい方の特徴と、その特徴の本来の意味

こんにちは。

ライフコンサルタントの伊藤峻です。

本日は『うつ病になりやすい方の特徴と、その特徴の本来の意味』について書いていこうと思います。

現代を生きる私達の心を内側から蝕み、あなたの人生を破綻させるきっかけを作る、恐ろしい病気と言われる、『うつ病』

一般的に『うつ病』と言われていますが、これは厳密には、『病気』ではないことを、皆さんはご存知でしょうか?

一般的に、分かりやすく『こころの病気』と記載しているのを見かけますが、よく調べてみると、厚生労働省のホームページでは、『うつ病』の事を『気分障害』といった風に記載されているのが、分かると思います。

そして、世間一般では、皆さんに分かりやすく伝える為に、『ここの病気』と表現されていますが、正しくは『日常生活に支障をきたす気分障害の1種である、うつ病と命名された気分障害』ということを、皆さんはご存知ですか?

『気分障害』と診断される、現代を生きる私達の心を蝕む『うつ病』。

今回の記事では、そんな症状になりやすい人の特徴を深掘りし、その本質を探って行こうと思います。

皆さんは、『うつ病』と聞くとどういった症状を思い浮かべますか?

例えば、

●気分の浮きしずみが激しい

●些細な事が気になり酷く落ち込んでしまう


●感情の起伏が激しく、まるで二重人格の様に見える


●常に落ち込んでいて、何かをする活力がない


●何も楽しいと思えず、気力やエネルギーが枯渇している

といった状態をもいうかべるのではないでしょうか?

うつ病を抱えている多くの人にはそういった症状が見られるのは、事実かも知れません。

現代社会で問題視されている『うつ病』。

それは一体どの様な原理で起こり、どういった特徴の人がなり易いものなのでしょうか?

そして、うつ病を治すには、一体どの様な事をすれば良いのでしょうか?

病院に行けば『精神安定剤』『睡眠導入薬』を処方して貰えますが、それは果たして、本当に、うつ病を治す上で、『現実的』で、『効果的』な解決策なのでしょうか?

病院から処方されている薬を飲み続けても、症状が緩和されない方が多くいるのは、一体なぜだと思いますか?

そしてその薬は、ある程度効果的だとしても、うつ病の症状を緩和させるというのを目的に、根本的な解決には結びつかない『対症療法』なのではないでしょうか?

色々と疑問が浮かび上がってきた所で、それでは、『うつ病になりやすい方の特徴と、本来の意味』について書いていこうと思います。

うつ病(気分障害の1種)になりやすい方の特徴には、大きく分けて6つあります。

(1)他人よりも人の想いや気持ちに敏感に反応している

(2)他人を思いやる優しい気持ちを持っている

(3)真面目で素直な性格をしている

(4)人一倍頑張りやさんな性格をしている

(5)他責よりもまず自責を考える

(6)ストレスや他者の想いを溜め込みやすい

それでは1つ1つ、深掘りしていきましょう。

他人よりも人の想いや気持ちに敏感に反応している

うつ病になりやすい方は、他人よりも人の想いや気持ちを敏感に感じ取り、反応してしまう傾向があります。理由は、元々他の人が気づかない様な事を、無意識の内に感じ取る能力が備わっています。

この話をすると多くの方は、『おや?何やらスピリチュアル系の話かな?』と思われるかも知れませんが、その本質は大いに異なります。

これは、本来動物に備わっている『危機回避能力』の話になります。

『危機回避能力』とは、『危険を未然に察知し、群れを安全に避難させるという判断を下す能力』です。

御存知の通り、この能力に長けているのが、草食動物の代表である『シカ』『インパラ』などです。

彼らは、僅かな空気や匂いの違い、周囲の雰囲気、木々の揺れ方、群れの配置などから情報を読み取り、現在自分は危険な環境に置かれているのか、そしてもしそうであれば、何処に逃げれば良いのかを感じ取り、安全な場所に的確に、そして『迅速に逃げる判断を下す能力』が備わっています。

それが『危機回避能力』です。

人間に例えると、この『危機回避能力』が高い方は、人の視線や目線、息遣い、声色、仕草、姿勢、空間の雰囲気、感情、態度など様々な情報を、無意識に全て受け取ります。

よく情報を取とらえる事を『アンテナを張る』と言いますが、この『危機回避能力』が高い方は常に『レーダーを張る』状態になっていると捉えると、分かりやすいかも知れません。

常にレーダーを張っている状態ですので、無意識に知覚範囲の人の視線や目線、声色、仕草、姿勢、感情、態度などが頭の中に入り込んで来る状態になり、もしも、処理能力が追いつかない場合、心身ともに、疲弊し、疲れ果ててしまいます。

そして、『危機回避能力』を良い方向に使った場合、相手の仕草や目線、声色や感情がいち早く分る事ができ、相手が必要としているタイミングで、相手が求めている事を、自然とさり気なく行う事が出来ます。

いわゆる、『場の空気が読み、適切なタイミングで、適切な対応が出来る親切な人』になるのです。

そして、『危機回避能力』を上手く使えない場合、他人の怒りや悲しみ、苛立ちなどのマイナスな感情の波に飲まれ、その結果、心も体も疲れ果て、本来あなたに備わっている活力は、まるで津波の様に押し流されていくでしょう。

その結果、感情の起伏が激しくなり、まるでジェットコースターに乗っている様に、感情のコントロールがきかなくなり、終いには、取り返しの付かない言動をしてしまうか、もしくは自分一人で思い詰めて、うつ病になってしまったりするのではないでしょうか?

ですので、他人よりの人の想いや気持ちに敏感に反応している方は、本来動物に備わっている『危機回避能力』が高い方なのです。

他人を思いやる優しい気持ちを持っている

うつ病になりやすい方は、他人を思いやる優しい気持ちを持っており、『困っている人がいたら助けてあげたい』という、清い心を持っている傾向があります。

そして、その持ち前の優しさから、他人が不当に扱われていることを目の当たりにしたり、また強い口調や怒鳴られたりされると、非常に強いストレスを感じるのではないでしょうか?

そして、『なぜそんな酷い事をするのか、なぜそんな乱暴な事をするのか』と考え始め、『それが社会の仕組みだから』と周囲の人から言われ、あなたは『自分も我慢して生きていかなくてはいけないのではないか』と思い込み、『本来のあなたからかけ離れたあなたになること』周囲から強要され、更にストレスを溜め込むのではないでしょうか?

しかしながら、『他人を思いやる優しい気持ち』これは本来人間が持つべき『慈愛の心』です。

人間は、他の動物とは違い、自然や動物、そして環境を慈しむ『慈愛の心』を持つ事を、許された生き物であることを、ご存知ですか?

その証拠に、他の動物を見てみると、環境に配慮することを考え、他の動物達と寄り添い、自然を美しいと思う気持ちや、四季を楽しむ心を持って生活している姿を見たことはありません。

私達の祖先と言われている霊長類でさえ、仲間同士で助け合いをするものの、自分自身が住む環境を美しく、より良いものにするべく『環境保護』『環境保全』をしている姿を目の当たりにしたことはないはずです。

そして、この人間だけが持つことを許された『慈愛の心』を強く持っている方は、本来穏やかで豊かな生活を送りたいのにも関わらず、そうはならない現実を目の当たりにし、心が押しつぶされるほどのストレスを抱えつづけ、その結果、うつ病という形で症状が出てしまいやすくなるのではないでしょうか?

そんな、優しく、慈しむ『慈愛の心』を強く持っている方は、うつ病になりやすい方かもしれません。

真面目で素直な性格をしている

うつ病になりやすい方は、真面目に物事に取り組み、人の話を聞く素直な性格をしています。

真面目とは、自分自身の中に生まれる『やりたくない』『サボりたい』『手を抜きたい』そういった気持ちを跳ね除けて、1つ1つ丁寧に今自分が出来る最大限のベストを尽くし、真面目に頑張り続ける方の事を示しています。

そして、うつ病になりやすい方は比較的素直な性格である為、他人が言った事を真正面から受け取りやすいのかも知れません。

勿論、ポジティブな言葉であれば、とても良い方向に向かうかもしれませんが、残念ながら、世の中は良い人間ばかりではありません。

ネガティブな言葉を真正面から投げかけられ、素直に受け取ってしまってしまい、酷く傷つき、ストレスを抱え込んでいると言ったケースが、多いのではないでしょうか?

そもそも、『真面目で素直な性格をしているのは、悪いこと?』なのでしょうか?

いいえ、そんな事はありません。

『素直で真面目な性格』とは、本来子供が持つ『無邪気さと勤勉さ』を兼ね備えているという事なのです。

そして、この『無邪気さ』『勤勉さ』とは、私達人間にとって、『人生を豊かにしていく為』に、必要不可欠であることを、ご存知でしょうか?

『無邪気さ』とは、楽しいことや喜ばしいこと、そして充実感を感じる幸せなことを、『損得勘定なく、素直に受け取る事が出来る能力』です。

『勤勉さ』とは、先人の学んだ経験を素直に聞き、そして自分の人生の中でも良い行いをし、そしてまた先人が支えてくれたように、自分も周囲の人達を、そして家族を支えていく為に、日々学び続け、『現実で継続的に、生きた学びを実践していく為に必要な能力』です。

人々の暮らしと家族の幸せを守り続け、また、あなた自身の人生を豊かにしていくのに必要な能力である『無邪気さ』『勤勉さ』を兼ね備えている方が、非常に残念ながら、モラルのない方々に悪用されたり、ストレスを多く抱えなければ生きていけない生活空間にいる場合、『うつ病』という形で症状として現れてしまいます。

人一倍頑張り屋さんな性格をしている

うつ病になりやすい方は、人一倍頑張り屋さんな性格をしています。

それは、2つ目に記載した『慈悲の心』、そして3つ目に記載した『勤勉さ』という特徴を強く持っているからです。

優しい心を持って、1つ1つ丁寧に行い、人々を助けていき、心が豊かになる生活を作っていきたい強く願い、人一倍責任感を持って頑張ってしまう傾向にあるからです。

つまり、『利己的な幸せだけでなく、周囲の幸せの為に努力を惜しまない頑張り屋さん』なのです。

人が喜んでいる顔や、誰かの役に立つことは、この様に、素直で真面目な優しい、人情が厚い方にとっては、満足感と幸福感を感じることであり、結果それが、生きがいになる方も多いのではないでしょうか?

そしてこれは、人間誰しもが持っている『社会を形成しお互いに支え合う能力』の1つです。

周知の事実ですが、人間は本来『社会的な動物』です。

太古の時代から、人間は他の肉食動物と比べ、身体的に弱く、己の身一つで戦う術を持ち合わせていないことは、皆さんご存知でしょう。

私達人間には特質した牙や爪もなければ、獲物を捕らえるための靭やかで柔軟な筋肉も、他の動物に比べてありません。

そして私達の祖先と言われる霊長類が持っている『並外れた腕力』も、硬いものを噛み砕く為の『強靭な顎』もありません。

そんな、か弱い私達人間が生き残るたった一つの方法は、『社会を形成し、お互いにお互いが優れた事をやり、お互いに支え合うこと』という事でした。

太古の時代では、『群れと社会』を守らなければ、あなた自身、明日を生き残っていけるかも分からない日々を過ごさなければいけなかったのかも知れません。

そして、生き残る為に必要不可欠である、『群れと社会』を効率的に守り、育てていく為には、『お互いがお互いに、『慈悲の心』を持ち尊重しあい、お互いが出来ることを勤勉に、継続的に行い続ける』という事が必須です。

そしてそんな『慈悲の心』『勤勉さ』を悪用され、悪しきルールや型に無理やりはめ込まれ、耐え続けなければいけない状況に追い込まれてしまい、心と体が疲弊した結果、うつ病という症状となって現れ始めるのではないでしょうか?

他責よりもまず自責を考える

うつ病になりやすい方は、他人を責めるよりもまず自分に否がないか、自分が間違っていたのではないかと、『自己内省』を多く行う傾向にあります。

これは3つ目の『無邪気さ』『勤勉さ』を強く持ち合わせており、そして4つ目の『自分が出来る事を継続的に行い、お互いに支え合う』という気持ちを強く持ち合わせているからこそ、起こりえる事です。

他人に責任を擦り付けるよりも、まず自分の責任を顧みる事は、本来であれば『社会を発展させて行く事に置いて、大変重要なポイントの1つ』です。

『無邪気さ』があるからこそ、自分の責任に対して真摯に向き合う事ができ、『勤勉さ』があるからこそ、『内省した事柄を現実で行動に移すこと』ができ、そして『自分が出来る事を継続的に行い、お互いに支え合う』事ができるからこそ、その積み重ねで『現実』は成り立っていくのです。

他責よりもまず自責を考えることは、『社会や群れを良い方向に導き発展させる、誇るべき素晴らしい能力』です。

しかし、それを『面白くないと妬み、羨み、気に食わないから潰してやろう』と思う方も、残念ながら一定数いるのが、現実です。

そして、小癪な手段を使い、素直で優しく人一倍頑張り屋さんなあなたに対し、ネチネチとマイナスな態度を取り続け、あなたの感情が乱れ、慌てふためいているのを、裏でケラケラと楽しむ方もいるのもまた事実かも知れません。

そして、人一倍敏感な方は『他の人がどう思っているのか』を考え込んでしまい、『自分が悪かったのではないか』と、間違った方向に自責をしてしまう傾向にあるのではないでしょうか?

事実を客観的に捉えず、本来素晴らしい能力を持ったあなたが、間違った自責を行ってしまうと、『マイナス思考の高速道路』を脳内に建築する助けをするだけでなく、それを長く持ち続けることで、うつ病という症状で出てくる傾向にあるのではないでしょうか?

■マイナス思考の高速道路

こちらの記事でマイナス思考の高速道路について、どういった状態がマイナス思考の高速道路が造られている状態かを書いているので、ぜひご覧ください。

ストレスや想いを溜め込みやすい

うつ病になりやすい方は、ストレスや他人の怒りや悲しみ、苛立ちといった感情を自分の心の中に溜め込みやすい傾向にあります。

これは、1つ目の『危機回避能力』が高い為、相手の気持ちが感情を敏感に、そして自動的に察知してしまう事と、2つ目の他人の事を思いやる『慈悲の心』、そして、5つ目の『他責よりもまずは自責』というこの3つの『本来人間が持っている素晴らしい能力』が組み合わさった結果、ストレスや思いを溜め込みやすい傾向にあるのではないでしょうか?

相手の感情や気持ちを敏感に感じ取るあなたは、

『相手が不機嫌そうにしている。私が何か悪いことをしてしまったのではないか。』

『相手が怒った声色をしている。私が気分を害する事を言ってしまったのではないか。』

『相手がつまらなそうにしている。私が面白い話題を振らなかったからではないか。』

『上司から怒られてしまった。他の人は出来るのに、私には能力がないせいで失敗をしてしまった。』

『上司の態度がイライラしている。私が十分に成果を出せなかったら尻拭いをしていてイライラさせてしまっているのかもしれない。本当に自分は何も出来ない駄目なやつだ。』

『上司の声色が面倒くさそうな声色に変わった。私が構造的に上司に伝わるように話せていないからそういった態度をさせてしまった。本当にコミニュケーション能力が低い私は駄目だ。』

など、相手の思いや感情を溜め込みやすい方は、常に相手の一挙手一投足(細かい1つ1つの言動)全てを気にして、相手の顔色を伺いつつコミニュケーションを取っている傾向に、あるのではないでしょうか?

そして、本来、とても良い能力である『自責すること』が悪い方向に働いてしまった場合、あなたは、あなた自身を責め立てる『Self Pity』の心理状態に陥りるのではないでしょうか?

そしてそれは、『抜け出せない悪循環への片道切符』になってしまい、『あなたをあなた自身が苦しめ、責め立てる枷』になってしまっているのではないでしょうか?

■Self Pityは不幸の始まり

こちらの記事で『Self Pity』とはどういった状態か、そしてそれがなぜマイナスな結果に繋がるのかを書いているので、ぜひご覧ください。

うつ病になりやすい方とは、本来人間的に優しく真面目で素晴らしい能力を持った方が多いです。

しかしながら、現在の社会ではそれを存分に発揮させるどころか、『同調圧力や、心無い人達からの言動』で、無意識の内にストレスを抱え込み、限界まで頑張ってしまう傾向にあります。

そして、世の中に出回っている情報は、あなたの『自責』という、本来であれば素晴らしい能力を最大限に悪用して、あなた自身が、あなたを責め立てる様に仕向けているのではないでしょうか?

うつ病になりやすい方は、他人よりも人の想いや気持ちに敏感に反応し、他人を思いやる優しい気持ちを持ち、真面目で素直で人一倍頑張り屋さんで、自分の至らない所を顧みて内省出来る方に多いのではないでしょうか。

もしもあなたがうつ病になってしまい、どうして良いか悩んで知るのであれば、専門家の助けを一刻も早く受け、『適切なストレスマネジメント』『感情のコントロール』を学び、日々の生活で実践していくことが、『うつ病を直していく上で最短のルート』になります。

本来のあなたは、優しく真面目な良い方なのではないでしょうか。

本来のあなたは、心が穏やかで周囲の幸せを願い行動できる方なのではないでしょうか。

うつ病とは、おかしい病気ではありません。

ただ、あなたがあなたらしくいる事が出来ない環境に身を長く置きすぎた故に、あなたのキャパシティが限界値まで振り切ってしまい、脳が『これは危ない、どんな手段を使ってもあなたを守らなければ!』と過度なストレスから、あなたを守る為に体が自動的に行っている事です。

どうか自分を責め立てず、あなたの味方が1人でもいることを覚えていてください。少なくとも、私はあなたの味方になり、あなたの現実が一歩でも好転するための助けをしたいと強く思っています。

もしもあなたがストレスをたくさん抱え、1人で悩み、どうにも出来ない状態であるのであれば、ぜひ1度ご相談下さい。

あなたは1人ではありません。あなたの気持ちを受け止め、あなたの現実が1歩でも好転出来るように、私も全力を尽くします。

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