あなたは、相手をコントロールしたがりな方の心理と対処法について、理解していますか?
こんにちは。
ライフコンサルタントの伊藤峻です。
世の中で生きていくと必ずと言っていいほど『相手をコントロールしたがりな方』に出会うことでしょう。
相手をコントロールしたがりな方というのは、あなたの自由意志や思いを尊重せず、自らにとって都合のいい状況だけを考えて、あなたの言動を脅かすような方を指します。
それは、あなたの両親かも知れませんし、世間一般の考え方を強要する方かも知れませんし、仕事を押し付けてくる会社の同僚かもしれませんし、あなたのパートナーかも知れません。
勿論、お互いに人間関係を円滑に進めていく為に、お互いの意見や感情を伝えつつ、譲歩して妥協点を見つける、といった事が出来たら良いのですが、多くの場合、価値観の違いや、感情的な理由や違いから、建設的な話し合いが出来ず、力の弱い方や心優しい方が損をする結果になるケースが多いです。
それが、『人間関係が面倒くさい』という思いだったり、『この世は生きにくい』という感覚に繋がってしまいます。
ちなみに、あなたは『相手をコントロールしたがりな方』が、なぜそれを人生の中で辞めないのか、という事について、ご存知でしょうか。
●例えば、もしもあなたの両親が、あなたの行動や思考に対して強く否定する様な言動を続け、その餌食になってきた経験があるのであれば、なぜ両親はそれを辞めなかったのでしょうか。
●例えば、もしもあなたの同僚が、あなたに、『そもそも同僚が1人でがやるべき仕事』を押し付けている事を辞めないのであれば、なぜ同僚はその行動を辞めないのでしょうか。
●例えば、もしもあなたのパートナーが建設的な話し合いをせず、感情的にあなたを攻撃する事を辞めないのであれば、なぜあなたのパートナーはその行動を辞めないのでしょうか。
今回は、『相手をコントロールしたがりな方』の心理と対処法について、
1.相手をコントロールしたがりな方の心理
2.社会的に受け継がれてきた文化(ミーム)
3.相手をコントロールしたがりな方への対処法
この3つの観点から書いていこうと思います。
1.相手をコントロールしたがりな方の心理
相手をコントロールしたがりな方の心理は、
①基本的に自己中心的であり、何をしてでも望む物や、自分にとって都合の良い状況を手に入れる事に喜びを感じる。
②たった1度でも相手が従ったという成功体験があるので、何度も続ければいつか相手は従うという事を知っている。
というものです。
この心理を簡単な例で表すと、
●宝くじで当たった事があるので、宝くじを買い続ける。(いつか成功する。)
●犬が無駄吠えをしたり人、に飛びつくと、アテンションを貰えるので、問題行動だとしてもやり続ける。(ダメだとしても、反応がある。)
この様な事が近いと思います。
この『味をしめた状態を当たるまで繰り返す』というのが、相手をコントロールしがちな方の心理背景にあり、依存性が高い言動の1つになります。
例えば、子供が言う事を聞かないので、感情的に怒声をあげたら、子供が黙った経験がある親は、子供は怒鳴れば黙るという事を学習し、続ける様になります。
例えば、会社の同僚は仕事をするのが面倒くさいので、能力がないふりをして、出来そうな人に仕事を押し付ける事がまかり通ると分かると、それを学習し、続ける様になります。
例えば、パートナー同士で言い合いや喧嘩があった際に、感情的に怒鳴りつければ相手はだまり、自分の身を守り相手を支配出来ると学習すると、言い合いや喧嘩がある度に、怒鳴り散らすようになります。
良いことでも悪いことでも、一度それがまかり通ると学習した場合、自己中心的な方ほど、自らの言動を反省をせず、その体験を繰り返し味わう為に続ける傾向にあります。
基本的に誰しもが『Selfish/セルフィッシュ/自己中心的』の側面を持っており、それは良き方に向かえば原動力につながりますが、使い方を間違えると建設的な言動をする事が出来なくなります。
自己中心的な側面が悪い方向に向かっており、それが人間関係を良好に保つ為に悪い影響を及ぼしてしまっているような方であったりします。
2.社会的に受け継がれてきた文化的な遺伝子(ミーム)
『相手をコントロールしたがりな方』が持っている価値観や生き方は、そもそもで日本では文化的に受け継がれてきた遺伝子(Meme/ミーム)であり、遺伝子の様に日本に受け継がれてきた文化の一部すとなります。
※身体的に受け継がれる遺伝子を(Gene/ジーン)と言い、文化的に受け継がれてきた遺伝子を(Meme/ミーム)と言います。
相手よりも自分の方が支配力があるという事を示すマウント合戦に勝つ事が出来なければ、そもそもで生き残っていけない時代の考えが、現代でも根強く残っています
集団で相手を集団にとって都合の良い方にコントロールする方法としては、古来より『村八分制度』や『五人組』が導入されてきた背景があり、現代では『世論』『一般的には』『常識では』といったような、みんなと同じでいなくてはいけないといった、『同調圧力』に使われる言葉に置き換わっていたりします。
歴史的に継承されてきた文化的な遺伝子や、ノウハウを使う事に味を占めて行なっている方も一定数おられますが、それが現代を生きる方々が持っている価値観に受け入れられない時に、『パワハラ』『モラハラ』と表現され、社会的な問題として多く取り上げられています。
また、現代で問題になっているDVの種類も以前より増え、
●身体的暴力(殴る蹴るなどの暴行)
●精神的暴力(感情的に怒鳴る、物を投げる、脅す)
●経済的暴力(生きる為の生活費を渡さない)
●社会的暴力(友人や社会的な繋がりを断つ行為)
●性的暴力(性交渉を強要する)
など、それのどれかを行い続ける事で、相手よりも自分の方が支配力があるという事を示し、いつか相手が屈すると無意識的に考えているのが、『コントロールしたがりな方』に該当することかも知れません。
文化的に受け継がれてきてきているからこそ、現代には割と『コントロールしたがりな方』というのが本当に多くいる為、生きていく中で、その様な方どの様に関わっていくかを真剣に考えていかなければいけません。
3.相手をコントロールしたがりな方への対処法
1つ目のポイントで既にお話した通り、基本的に『コントロールしたがりな方』というのは、『成功するまで同じ事を繰り返す、ギャンブルを行なっている状態』と捉えた方が良く、ギャンブルというものは、辞める事が難しいものの1つになります。
ですから、『基本的に彼らの言動が変わる事がない』という前提の元に、対策を考えていかなければいけません。
最も効果的な方法としては、状況次第ではありますが、
①物理的にも精神的にも相手が近寄れない程の距離を持つ。
②職場であれば、自らの仕事を押し付ける同僚がいるのであれば、上司と『そもそもやる必要があるか。やるのであれば、優先順位は低くていいか』と相談し、上司から注意して貰うのがよいかも知れません。
③また、パワハラやモラハラであれば、相手に1度明確な意思表示をし、それでも止めないのであれば、社内のパワハラやモラハラを管轄するに連絡する。
④パートナーであれば、『もしもあなたがそれをし続けるなら、私はこの様な対策を取る』と明確に伝え、必要に応じて適した距離を保つ。
といった事を行う事が出来ます。
コントロールしたがりな方としては、一向に同じ事をやっても効果を得られない状況を行い続ける事で何かしらのデメリットが発生しない限り、『止めない』という事を理解しなければいけません。
建設的に、毅然として相手にデメリットがある事を一貫してやり続けなければ、こういった『相手をコントロールしたがりな方』は効果がないという事が分からない状態になっている傾向にあります。
人それぞれ価値観や生き方はありますが、それはあなたの人生で続けてください、私には効果がありません、と示し続ける事が必要になります。
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ライフコンサルタント
伊藤 峻
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