リテラシーを高める事は今世で何が起こっているのかを読み解くだけでなく、感情をコントロールし、合理的に生きる術を身につける事に繋がります。
こんにちは。
ライフコンサルタントの伊藤峻です。
あなたは、『リテラシー』という言葉を聞いた事がありますか?
ビジネスシーンではたまに使われる用語の1つになりますが、一般的にあまり馴染みのない言葉なのかもしれません。
しかしながら、もしもあなたが、『リテラシー』という言葉に馴染みがなく、どの様な意味か分からないという状態になっているのであれば、かなり高いハンディキャップを持って生きている状態なのかもしれません。
今回は、私達の人生を左右する『リテラシー』について、
1.リテラシーの本質とは一体何でしょうか?
2.リテラシーを身につけ、現実で上手く活用する為には何をすればいいでしょうか?
3.リテラシーを育てなくても生きていけますが、リテラシーを育てた場合、あなたが自発的に選べる選択肢が広がります。
1.リテラシーの本質とは一体何でしょうか?
『リテラシー』とは『Literacy』という言葉からきており、またオックスフォードリファレンスというページでは、
●The ability to read and write, contrasted with illiteracy.
と記載され、つまる所、
●リテラシーとは、読み書きをする能力
と定義されています。
※Illiteracyとは、(il)+(literacy)→(il=反対を意味する言葉)+(literacy=読み書きする能力)をかけ合わせた言葉であり、『Contrasted』とは『対比して』という意味になりますですので、先程の文章の意味は『Literacyとは、読み書きをする能力のことであり、読み書きする能力がない状態と対比されます。』という意味になります。
しかしながら、もしも日本語だけで完結してしまう場合、正直この定義だけでは本質的な意味を見落としてしまい、現実の生活に活かせることが出来なくなります。
ですので、もう少し本質的な意味を探るべく、違うソースを使って見てみましょう。
■Introduction to literacy in English
こちらの、オーストラリアにあるビクトリア州の教育機関のWebページでは、
『読み書きが出来る状態』とは一体どの様なことであるか、という事と、どの様なカテゴリーをもって『読み書きをする能力がある状態』とするかについて書き記しています。
※因みに、釈迦に説法かもしれませんが、[.gov]のドメインはアメリカ合衆国の連邦政府と地方行政機関が使用している、国別コードトップレベルのドメインであり、それに付随する[.au]はオーストラリア政府が正式に使用できるドメインになりなます。
ですので、この記事は信憑性は非常に高いと思います。
この記事では、読み書きが出来る能力とは、
”Being literate means having the skills to be able to read, write and speak to understand and create meaning.”Introduction to literacy in English. Department of Education. (n.d.).
と定義されており、
●読み書きが出来る状態とは、読み書きと話すことをして、意味を理解し作りだす能力がある状態
といった風に書いてあります。
そして、その状態をつくるための基盤になっている事は、
①Operational Dimension
②Cultural Dimension
③Critical Dimension
この3つがあるという事を話しています。
英語では多少理解することは難しくなりますので、本質について軽く翻訳していこうと思います。
※完全翻訳ではありませんので、ご了承下さい。
①Operational Dimension
まず1つ目のカテゴリーとして『Operational Demention』というものが存在しています。
それは、『言葉の意味を解読』し、『言語以外の意味を解読する』というものです。
②Cultural Dimension
2つ目のカテゴリーとして、『Cultural Dimension』というものが存在しています。
それは、『言葉に意味を見出す』『社会で相手に伝わる言葉で、書き記し、伝える』というものです。
言語知識を深めたり、言語を使ってコミュニティを豊かにするきっかけを作るという事でもあります。
③Critical Dimension
3つ目のカテゴリーとして、『Critical Dimension』というものが存在しています。
それは、『文章に埋め込まれた見解や信念を読み解き、疑問を抱き、問いかける』という事と、『当然と考えて書かれた言葉と文章が一体どこからきたのかに対して、チャレンジする』ということです。
つまり、『リテラシー』とは3つのカテゴリーを総称した言葉です。
それらは、
①言葉の意味と言語以外の意味を解読する
②言葉に意味を見出し、私達がひとりひとり生きるこの社会で、相手に伝わる言葉で書き記し、伝える
③文章に埋め込まれた見解や信念を読み解き、当然と考えて書かれた言葉が一体どこからきたのかに疑問を抱き、問いかけるチャレンジを行う
というであり、『リテラシー』という言葉には本質的に、この様な意味が込められています。
此処まで『リテラシー』という1単語についての意味を深掘りしてきました。
そして、既に何故『リテラシー』が必要であるかという点について、感覚的に理解することができたのではないでしょうか。
『リテラシー』とは、言葉と言葉以外の本質を解読し、言葉の意味を見出し、適切な形で伝え、物事に疑問を抱き、問いかける前向きな姿勢が出来る能力ということであり、一般では『理性的であり、論理的な思考』という風に呼ばれる傾向にあります。
一般的に『頭がいい』、『頭の回転が早い』と言われている方々の多くは、この『リテラシー』の能力が他者よりも育っているという傾向にあります。
2.リテラシーを身につけ、現実で上手く活用する為には何をすればいいでしょうか?
リテラシーの本質は、言葉と言葉以外の本質を解読し、言葉の意味を見出し、適切な形で伝え、物事に疑問を抱き、問いかける前向きな姿勢が出来る能力ということが先程解読することが出来ました。
しかしながら、それを『現実で身につけ、どう上手く活用していくのか』という事が、心の平安を保ち、幸せに生きていく為に、次に考えるポイントになります。
それを身につけるには、まずは過去の歴史から学ぶ必要があります。
アメリカ合衆国建国の父とも言われている、現在の100ドル札に描かれているベンジャミン・フランクリンさんの幼少期を学ぶことで、どうすれば『リテラシー』を身につける事が出来るかという問いに応える事が出来ます。
これは、アメリカの大学を正規で卒業する為に必ず学ばなければいけない必修科目である、留学した日本人の多くが大嫌いであろう、『アメリカ史』通称『地獄のアメリカンヒストリーツアー』を紐解いていかなければいけません。
よくこの『地獄のアメリカンヒストリーツアー』で、試験前夜ヒステリックになって発狂している、性別や国籍を問わない仲間達を見てきたのは、良い思い出です。
私も留学時代に『地獄のアメリカンヒストリーツアー』で苦戦した経験がありつつも、見事打ち勝つ事が出来たので、1勝1敗の引き分けで終わることが出来ました。
教授に頬を引っ叩かれそうな記事になりそうですが、今回は、ひとまず単位と卒業はかかっていませんので、簡潔に書いていきます。
アメリカ史における、アメリカ合衆国の父と言われるベンジャミン・フランクリンさんは、今日までのアメリカを支える教育を支える、リベラルアーツに多大な貢献をした方です。
彼は、10歳までしか学校に通うことが出来ず、印刷会社で働きながら、毎日発行される新聞の『文字』を切り取って繋げあわせて文章を作り、記事を作る事を続けていた少年でした。
そして、様々な紆余曲折を得て、色々な発見と発明をした結果、今ではまさに『天才』と言われる方になりました。
主な発見と発明には、
●雷が電気の集合体である事を突き止める
●避雷針の開発する
●燃焼効率の良いストーブの開発する
●遠近両用メガネを開発する
●アルモニカ(現在のグラスハーモニカ)を開発する
という現在では当たり前にありつつも、過去には無かった事を探求し、明らかにしてきた方になります。
そして、その様な『成功』と言われる基盤になっている事が、『リテラシー』というものになります。
繰り返しにはなりますが、
●リテラシーの本質は、言葉と言葉以外の本質を解読し、言葉の意味を見出し、適切な形で伝え、物事に疑問を抱き、問いかける前向きな姿勢が出来る能力
ということです。
そして、まだ少年だったベンジャミン・フランクリンさんは、単語を理解し、つなぎ合わせることで物事の本質を解読し、伝える文章を作る能力を培っていました。
その結果、様々な事に対して疑問を抱き、問いかける前向きな姿勢を持ち続け、現実で実行し続けることを行い続けました。
つまり、彼が導いた応えは、ただ1つの事だけを見るのではなく、様々な事を多角的にみて、本質的な意味を見出し、それらを人を助ける為に使う、というたった1つのことです。
その知識と方法を身につけるべく、現在リベラルアーツという教育がアメリカ合衆国で行われている教育の基盤になります。
318年前に生まれ、233年前に亡くなったベンジャミン・フランクリンさんが、人生を掛けて後世に残した1つの『学び』が、現実の世界で引き継がれていった未来という事になります。
それでは、簡単にベンジャミン・フランクリンさんの生き方と成し遂げた事が分かった所で、一体私達はどの様にその知識を身に着け、現実に適応することが出来るのでしょうか。
それは、非常にシンプルなことであり、誰しもがつまずくものでもあります。
①感じたことや抱いた感情に、常に『なぜ?』と問いかけること
②現在周囲で起こっている出来事に、常に『なぜ?』と問いかけること
③仮説を立て、現実で『なぜ?』という疑問を解明する為に行動すること
これらを毎日、冷静な心を持って継続して行っていくということが、この能力を身につける上でたった1つの事になります。
3.リテラシーを育てなくても生きてはいけますが、リテラシーを育てた場合、あなたが自発的に選べる選択肢が広がります。
リテラシーを育てなくても、現実世界である程度生きていける事は可能です。
しかしながら、もしもリテラシーを意識的に育てなかった場合、どの様な未来が待っているかと言うと、
●他者が言った事に無理やり従わないといけない未来
●進んでやりたくはないけれどやらなければいけない未来
●偽りと疑念に塗れ、誰も信用が出来ない未来
●怒りと憎しみに支配され、他者が自分よりも不幸であることを喜ぶ未来
●富と権力に支配され、それらを得る為に血眼になって働く未来
●人生の中心が『我欲を満たすこと』になり、他者を大切にせずに傷つける未来
この様な未来が高確率で待っています。
ですが、もしもあなたが、
●言葉と言葉以外の本質を解読し、言葉の意味を見出し、適切な形で伝え、物事に疑問を抱き、問いかける前向きな姿勢が出来る能力
を身につけることが出来た場合、
●世の中に蔓延る見えない危険性を未然に察知して避けることが出来る
●自らの人生を、自らの考えと選択によって選ぶことが出来る
●限られた時間を自らの意志を持って歩むことが出来る
●自らの才能と能力を使って今世を生き抜くことが出来る
●リテラシーを育てた仲間と共に人が幸せになる未来を作る事が出来る
この様な未来が待っているのではないでしょうか。
『リテラシー』を育てる事によって、あなたはあなたが選びたい未来を、理性的に、合理的に選ぶ能力を育むことが出来ます。
それは、過去と現在で『教育』と言われるものが、最終的に目指している到達点でもあります。
やり方は様々ありますが、大切な本質は、
●あなたが自らの頭で理性的に考え、合理的に周囲の人達を含めて心の平安が保たれ、幸せな日々を作り上げる為に、あなたには何ができるのか
という事を見つけるということです。
それが、今まで長年生きて来た私達が、後世に伝える『教え』であり『育み』になります。
その種がいつ実るかは分かりませんが、1つ1つ良い種をまいていくことが、大事ということです。
皆さんの心の平安が保たれ、現実に立ち向かう為の活力を充電でき、機能よりもちょっぴり心が軽くなる毎日を過ごせることを願っています。
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ライフコンサルタント
伊藤 峻