もしもあなたが1歩踏み出せないのであれば、それは様々な恐れと妄想に支配されているのかも知れません。
こんにちは。
ライフコンサルタントの伊藤峻です。
もしもあなたが現在、立ち向かわなければいけない問題や困難があるとした場合、あなたは、
①問題や困難に対して適切な助けを経て、建設的に対処をする。
②何とかしたい気持ちはあれど、不安と恐れに支配されて身動きが取れない状態を維持する。
③一先ず忘れ、時間が解決してくれると考え、何もしない選択を選ぶ。
どの選択肢を選ぶ傾向にあるでしょうか?
勿論、選択肢①の、『問題や困難に対して適切な助けを経て、建設的に対処をする。』が、現実的に適切な選択肢になりますが、それを能動的に選択する事が困難である方も一定数います。
その方が取りやすい選択肢は、選択肢②の『何とかしたい気持ちはあれど、不安と恐れに支配されて身動きが取れない状態を維持する。』になります。
そして、不安と恐れに支配されてしまった場合、『もしもこうなったら…。』という事を考え、脳内で、より最悪なシナリオだったり、恐れを増幅させてしまう傾向にあります。
選択肢③の『③一先ず忘れ、時間が解決してくれると考え、何もしない選択を選ぶ。』というのは、『Avoidance/アボイダンス/回避する』と呼ばれ、考える事と、立ち向かう事から逃げるという選択になります。
立ち向かわなければいけない問題や困難は、人それぞれ違いますが、忙しい毎日を送っていたり、立ち向かう為の勇気がない場合、自動的に選択肢②と、選択肢③に流されていってしまいます。
それでは、選択肢②に自動的に流されてしまった方の心理は一体どの様なものになるのでしょうか。
今回は、何とかしたい気持ちはあれど、不安と恐れに支配されて身動きが取れない方について
1.身動きが取れない根本の理由
2.身動きが取れない時に起こる妄想
3.恐れと妄想に立ち向かう為に必要なこと
この3つのポイントに付いて書いていこうと思います。
1.身動きが取れない根本の理由
現実的に、立ち向かわなければいけない問題や困難があるとした時に、身動きが取れなくなってしまう根本の理由は、あなたの心が不安と恐怖に支配されている状態であるからです。
不安と恐怖を感じるという感覚は、私達だれしもが持つ危機察知能力ですが、これが必要以上に脳内で働いてしまい、現実的に行動が出来なくなってしまうという事が、身動きが取れない状態になります。
恐れには様々な種類がありますが、多くの場合、
●相手に嫌われたり、傷つくことへの恐れ
●相手に見捨てられたり、関係が終わってしまうことへの恐れ
●相手から怒られたり、罰せられたりすることへの恐れ
●相手から変に思われたり、恥をかくことへの恐れ
●自らが持っているもの(社会的地位やお金など)が無くなることへの恐れ
ということが軸になっているかと思います。
例えば、同僚や上司から嫌われたくないし、嫌われたら酷く傷つく為、相手が言う事に否応なしに同意し、自らの意志を伝える事が出来ない。
例えば、パートナーから見捨てられたり、怒られたり、罰せられたりすることが怖い為、常に相手のご機嫌取りをするような言動をしてしまう。
例えば、問題を解決する為にやらなければいけない事は分かったけれど、相手から変に思われたり、恥をかくことを恐れて、行動することが出来ない。
この様に、一歩踏み出せない理由には、必ずと言っていいほど『何かしらの恐怖』によって、あなたの心が縛られている状態というケースが多い傾向にあります。
今までやってこなかった新しいことにチャレンジする際にも、『失敗したらどうしよう』という不安と恐怖から、行動する事が遅れてしまうのの、この理由にあると思います。
そして、多くの場合、この『恐れ』を脳内で反復し、必要以上に増幅してしまう方も非常に多く、適切に恐れをコントロールする術を身に着けていない方も一定数いらっしゃいます。
それは勿論、1人1人が育ってきた環境や、現在置かれている環境により致し方がないのもあるのですが、『脳内で恐怖を増幅する癖』を作ってしまうと、あなたの心は不安と焦り、恐怖心で満たされてしまう事になります。
『脳内で恐怖を増幅する癖』はやがて、脳内で強固に建築された高速道路の様に構築されます。
そして、パブロフの犬の実験の様な、『音を聴いただけでよだれが出る』のと同じ様に、恐怖を感じる事を考えただけで、瞬時に『脳内で最も最大化された恐怖心』を呼び起こしてしまいます。
その結果、何とかしなければとは思うけれど、恐怖から身動きが取れないという事が発生し、あなたを取り巻く状況は、悪化の一途を辿る事になります。
2.身動きが取れない時に起こる妄想
現実的に、立ち向かわなければいけない問題や困難があるとした時に、身動きが取れなくなってしまう根本の2つ目は、恐怖心から生まれるネガティブな妄想に囚われているからになります。
ネガティブな妄想とは、
●もしも、相手に嫌われていたら、一体この先どんな傷つく事が待っているのだろう。
●もしも、相手に見捨てられたり、関係が終わってしまったら、どんな酷く惨めな未来がまっているのだろ。
●もしも、相手から怒られたり、罰せられたりしたらどれだけ心が傷ついて、泣きたくなってしまうのだろう。
●もしも、相手から変に思われたり、恥をかく事をしてしまったら、周りの人は私を一体どんな目でみるのだろう。
●もしも、自らが持っているもの(社会的地位やお金など)がなくなってしまったら、この先一体どうやって生きていけばいいのだろう。
この様に、マイナス要素がある『もしもこうなったら、どんな事が待っているんだろう』という、まだ起こっていない事を頭の中で妄想する事を指します。
基本的に私達人間は、『妄想する生き物』と捉えて頂けると分かりやすいと思います。
例えば、新発売の商品や新発売の洋服を購入する時の事を考えて見てください。新発売の商品を買って体験する事への期待や、新発売の洋服を身に纏う高揚感や期待感を持っているのではないでしょうか?
例えば、待ち望んでいたイベントやライブ、旅行などのアクティビティに行く事を考えて見てください。期待に胸を膨らませて、ワクワクしたり、ポジティブな感情を持っているのではないでしょうか。
例えば、恋愛する事や結婚する事を考えて見てください。この人と一緒にいたら、より楽しい未来や、安定した生活が待っているかもしれない、という期待を抱いて一緒にいる選択をするのではないでしょうか。
基本的に、私達が自発的に行動するポイントは、未来に対して期待という名の妄想を膨らませ、それを得る為に日々努力したり、生活を営んだりしている、という事です。
これを、ポジティブな妄想と言います。
一般的に人生が上手くいっている時には、脳内が『ポジティブな妄想』によって動かされているのですが、上手く行っていない場合には、脳内が『ネガティブな妄想』によって支配されてしまいます。
そして、ネガティブな妄想に支配されてしまった場合、脳内が恐怖と不安に支配され、身動きがとれなくなってしまうのです。
3.恐れと妄想に立ち向かう為に必要なこと
現実的に、立ち向かわなければいけない問題や困難があるとした時に、身動きが取れなくなってしまう根本の理由は、
①あなたの心が不安と恐怖に支配されている状態であるから
②恐怖心から生まれるネガティブな妄想に囚われているから
という事をお話してきました。
人生が順風満帆に行っている時には、不安と恐怖を感じず、脳内が『ポジティブな妄想』によって動かされ、能動的で活動的に生活を送ることが出来るでしょう。
人生で立ち向かわなければいけない困難と問題に直面し、不安と恐怖を増幅した場合、脳内が『ネガティブな妄想』によって動かされ、身動きが取れず、憔悴した生活を送ってしまうことだと思います。
加えて、育ってきた環境によっては、
- ストレス耐性が高いタイプ
- ストレス耐性を学ぶ訓練をしたタイプ
- ストレス耐性が低いタイプ
に分かれたり、それこそ、生まれつきの性格にも関わってきます。
それでは、何とかしたい気持ちはあれど、恐怖とネガティブな妄想に支配されて身動きが取れない状態になってしまった場合、抜け出す為にはどの様な手段があるのでしょうか。
先ず初めに行わなければいけないことは、『現在地点の確認』になります。
現在地点の確認とは、
●あなたは現在どの様な状況にいて、何に対して不安や恐怖を感じているか
●あなたが考えてしまう、ネガティブな妄想には何があるか
を、あなた自身でノートや記録媒体に書き出してみるという事です。
次に行わなければいけないことは、『ポジティブ方向への変換』になります。
ポジティブ方向への変換とは、先程書き出した不安と恐怖、ネガティブな妄想をポジティブな方向に書き換えるという事です。
例えば、
●もしも、相手に嫌われていたら、一体この先どんな傷つく事が待っているのだろう。
→もしも、相手に好かれていたら、一体この先どんな良いことが待っているんだろう。
●もしも、相手に見捨てられたり、関係が終わってしまったら、どんな酷く惨めな未来がまっているのだろ。
→もしも、相手に心から必要とされ、愛がある関係が築けたら、どんな明るい未来が待っているのだろう。
●もしも、相手から怒られたり、罰せられたりしたらどれだけ心が傷ついて、泣きたくなってしまうのだろう。
→もしも、相手から褒められ、喜ばれることに満たされたら、どれだけ嬉しいのだろう。
この様に、ネガティブな妄想をポジティブな妄想の言葉に変換します。
そして、その次に行わなければいけないことは、『ポジティブな妄想を叶える現実的な方法を学び、実行する』という事になります。
抱えている不安や恐怖、置かれている状況は1人1人異なります。
例えば、ファイナンシャル関係で不安と恐怖を抱えている場合や、将来についての不安や恐怖を抱えている場合にはファイナンシャルや転職などに詳しい方のサポートが必要になります。
例えば、過度なストレスからうつ病や適応障害になってしまい、毎日不安と恐怖に苛まれているのであれば、栄養療法と認知行動療法、薬物療法に詳しい専門家の助けが必要になります。
例えば、不安と恐怖を増幅させすぎて、自らでは手に負えない場合には、心理カウンセラーの方や臨床心理士の方のサポートが必要かも知れません。
各個人の状況や段階によっては、複数のステップを踏まなければいけないケースがあるので、現実的に必要な助けを経て、実行していくという事が必要になります。
周囲を見渡してみると、何気なく幸せそうに暮らして居るように見え、まるで自分だけがつらい思いをして、生きにくい思いをして、不安と恐怖に潰されそうになっていると思ってしまうかも知れませんが、案外そうでもなかったりするのが現実です。
不安と恐れから『ネガティブな妄想』をしてしまうのも、これも『ポジティブな妄想』が人間に標準で搭載されているのと同様に、標準搭載されている機能の1つですので、ネガティブな思考に囚われているあなたが悪い、というものではありません。
ただ、『ネガティブな妄想』が多く日常生活で現れ、あなたの心の平安と毎日を脅かしているであれば、適切にコントロールする術を学ばなければ、辛いのは、あなた自身なのです。
ですから、不安と恐れ、ネガティブな妄想に対して適切な知識を身に着け、『ポジティブな妄想』の方にシフトし、現実でそれを叶える行動を行なっていけると良いですね。
もしもあなたの心が不安と恐れに苛まれているのであれば、
一先ず、
●現在のポイント(ネガティブな妄想から起こる日常被害)を
●安定したポイント(ポジティブな妄想よりの落ち着いた日常)に
シフトする為に現実的に必要な事をやる、という姿勢になれると良いですね。
■生きづらいと感じている方向け【ファインディング・ユアセルフ・コンサルティング】
■『女性から尊敬され、慕われる魅力的な男性になる事を手助けする』パックリーダー・コンサルティングはこちらから
■60分単発セッション(60 Minutes Single Session)
※お気軽にお問い合わせ下さい。
ライフコンサルタント
伊藤 峻