うつ病になった家族の為にあなたができること
こんにちは。
ライフコンサルタントの伊藤峻です。
この世の中は悪意や疑念が多く蔓延り、そして大きなストレスを、ひとりひとりが抱えやすくなってしまっている状況にあります。
大切な誰かを守るために、身の丈以上の頑張りをしてしまったり、お金を手に入れる為に躍起になってしまい心の余裕がなくなってしまったり、周囲の期待に応えようと身を削って頑張ってしまう方も多いでしょう。
また、心無い方からの悪意や言動を受けて、『慈愛の心』が酷く傷ついてしまったり、ストレスの多く掛かる職場に無理をしていることを余儀なくされてしまい、心が押しつぶされる状況になっている方もいるのではないでしょうか。
その結果、次第にストレスから身を守るために、脳の機能を物理的にシャットダウンすることで、ストレスを感じないようにしているのではないでしょうか。
そして、ストレスに感じることは減ったものの、同時に楽しいと感じる事や、嬉しいと感じること、そして幸せと感じる心まで手放してしまっているのではないでしょうか。
うつ病とは、気分障害の一種でありつつも、私達誰しもが、耐え続けていたら『ある日突然』なるものです。
私達の大切な人が『ある日突然』何に対しても頑張れなくなってしまったら、私達はその大切な誰かの為に、一体何をすることが出来るのでしょうか。
大切なものや人は、本当に大切にしなければ、いなくなってしまいます。
現実的に助ける行動を取らなければ、その大切な人は壊れてしまいます。
本当に、大切なものとは一体何でしょうか。
人それぞれ、価値観や大切にしたいものはあるかも知れませんが、本当に大切にしなければいけないのは、守りたい人は、一体誰ですか?
今回は、『うつ病になった家族の為にあなたが出来ること』について書いていきます。
うつ病になってしまった家族の為にあなたが出来ることは大きく分けて3つあります。
1.うつ病について真実を知る
2.生活環境の確保をする
3.心理状態の確保をする
それでは1つ1つ見ていきましょう。
1.うつ病について真実を知る
もしも、大切な家族の誰かがうつ病になってしまった場合、まずはうつ病についての真実を知ることがとても大切です。
うつ病とは、条件さえ揃えば誰しもがなるものです。
世間一般では現在、うつ病について様々な情報が飛び交っていますが、真実は1つです。
うつ病は、気分障害の一種であり、過剰に掛かるストレスから自らの体を守るために、脳にある受容体の反応を物理的に鈍くしている状態です。
これは、病気ではなく、私達人間誰しもが持つ、『防衛本能』です。
その防衛本能が働いている状態が、うつ病と呼ばれるものです。
本来であれば、私達人間はストレスを感じた場合、それを緩和する何かを行うようになっていますが、うつ病になってしまう方は、それを自然とすることが出来ない状態になっています。
『ストレスを解消する何かをしますか?』or『耐え続けますか?』
という2つの選択肢が合った場合、うつ病になる方は、『耐え続ける』という選択肢を無意識に取ってしまう傾向にあります。
それは、誰かの為かも知れませんし、自分の為かも知れませんが、ストレスを解消する何かをせず、自分を犠牲にしてしまう傾向にあります。
その結果、過度なストレスに耐えきれず、最終的に『愛の非常停止ボタン』が押されてしまう結果になります。
うつ病になる条件
先程、うつ病は条件さえ揃えば誰しもがなるものです、と言いました。それでは、一体どの様な状況下にいると、私達人間はうつ病になるのでしょうか。
それは、
1.慈愛の心が酷く傷つけられる労働環境・生活環境
2.不安と恐怖心が煽られマイナス思考の高速道路が建築されている心理状態
3.誰からの助けも得られず、たった1人で抱え込む状況
になります。
それでは1つ1つ見ていきましょう。
1.慈愛の心が酷く傷つけられる労働環境・生活環境
慈愛の心が傷つけられる労働環境と生活環境に長くいると、私達人間誰しもうつ病に該当する症状が出始めます。
慈愛の心が傷つけられる労働環境とは、常にお互いがお互いの仕事を監視しあい、常に緊張感とストレスを感じながら仕事をする事を強制される環境です。
常に同じ場所にいて、常に相手が仕事をしているかを見て、少しでも気を抜いたら怒鳴り声が飛び交う様な仕事環境です。
また、仕事への批判や罵倒、人格否定、マウントを取り合うこと、相手を平気でけなす言動が許されるような、個人を尊重しない労働環境であれば、私達誰しもが持つ『慈愛の心』が傷つけられます。
また、パワハラやセクハラが横行する職場でも同様に、1人1人を1人の人間として尊重していないので、私達が持つ『慈愛の心』は傷つきます。
慈愛の心が傷つけられる生活環境にいる場合も同様に、私達人間だれしもうつ病に該当する症状が出始めます。
慈愛の心が傷つけられる生活環境とは、家庭内や生活空間で『支配』『侮蔑』『マウント取り』『心無い言動』『暴力』『暴言』『怒り』『脅し』『嘲笑』『差別』などが横行している環境です。
例えば、相手の言動を支配するような言葉を使ったり、相手を侮蔑し、嘲笑うような事を多く生活空間で見かける場合も、『慈愛の心』が傷つけられます。
また、怒りの感情や妬み、恨みと言った感情を多く見かける場合も、私達が持つ慈愛の心は傷つけられる傾向にあります。
これは、インターネットやメディアコンテンツでその様なネガティブな情報を受け取っている場合にも起こります。
例えば、自分ではない誰かが怒っている姿や、怒鳴っている姿をインターネットやメディアコンテンツでみた際に、相手の怒りに感化されてまたあなたも怒りの感情を持つといった事が起こります。
これは、人間の脳の仕組みの1つで、私達人間の脳はポジティブであろうとネガティブであろうと、あなたが考えている比率が多い事を達成しようとする、というものになります。
ですから、『支配』『侮蔑』『マウント取り』『心無い言動』『暴力』『暴言』『怒り』『脅し』『嘲笑』『差別』などを日常の光景で多く目の当たりにする場合、私達人間の脳は感化され、同じ様に相手を支配する言動をしたり、暴言を言ったり、怒りを相手にぶつけたり、相手をあざ笑うような事をしようとします。
この様な慈愛の心が傷つけられる労働環境と生活環境に長くいる場合、私達人間は誰しもがうつ病に該当する症状が出始めます。
2.不安と恐怖心が煽られマイナス思考の高速道路が建築されている心理状態
不安と恐怖心が煽られ、マイナス思考の高速道路が建築されている心理状態になると私達人間は誰しもがうつ病と呼ばれる症状が出始めます。
不安と恐怖心が煽られる心理状態とは、
大切な物が奪われるかもしれない
お金がなくなるかもかもしれない
大切な人がいなくなるかもしればい
だれからも愛されないかもしれない
嫌われたかも知れない
自分はおかしいのかもしれない
仕事でミスしたかもしれない
うつ病は治らないかもしれない
といった、『かもしれない』という心の中の不安や恐怖心を自分自身で煽ってしまう状況や、他人から煽られるような状況の事を指しています。
その様な状態になってしまった場合、私達人間の脳内ではマイナスな事を強く思い出しやすくなる『マイナス思考の高速道路』が建設されています。
そしてそのマイナス思考の高速道路は止まることがなく、だんだんエスカレートしていってしまいます。
これは、私達人間が持つ『危機回避能力』が悪い方に暴走してしまっている場合に起こります。
私達人間には、他の動物にはない『未来を考える力』が与えられています。
その証拠に、私達は『現在目が見ている今』だけを考えるのではなく、『明日』の事を事前に考える事が出来ます。
旅行の計画も立てる事が出来ますし、仕事の計画も考えることが出来ますし、一週間の献立だって考える事が出来ます。
そして、この危機回避能力が暴走してしまった場合、私達人間は悪いことや将来直面するかもしれない『不安』や『恐れ』を考え続けてしまい、まるでアンプに繋いだかの様に『不安』と『恐れ』が脳内で大きく膨れ上がります。
その結果、『マイナス思考の高速道路』が強く建築される結果に繋がります。
そして、自分自身で不安と恐怖心を煽り立てるか、他人があなたの不安と恐怖心を煽り立てるか、このどちらかが継続的に起こっている場合、マイナス思考の高速道路が建築され、私達人間は誰しもがうつ病と呼ばれる症状が出始めます。
3.誰からの助けも得られず、たった1人で抱え込む状況
うつ病になる条件の3つ目は、誰からの助けを貰えず、たった独りで抱え込む状況が長く続く事です。理由は、マイナス思考の高速道が脳内に強く作られてしまうだけでなく、自ら不安と恐怖心を煽り続ける結果に繋がるからです。
その場合、ひとりで抜け出すという事は大変難しくなってしまいます。
そんなの誰かに話せばいいじゃないか?
と思われる方も一定数いらっしゃるかも知れません。
ですが、本来であればお互い助け合っていくべき人達からの暴言、嘲笑、支配的な言葉、否定的な言葉を投げかえ続けられた側の『慈愛の心』が酷く傷つき、もはや信じることが出来る人が居なくなってしまい、1人で抱え込むという結果になってしまっています。
人を信じて話したとしても、また『慈愛の心』が傷つくような発言をされたり、馬鹿にされたりするのではないかという疑いがあり、容易に人を信じていくことが出来なくなっています。
人を信じるのは、容易なことではありません。
『人を見たら泥棒と思え』という言葉があるように、傷つけられた側は簡単に他人を信用しないのです。
ですから、1人で抱え込んでしまい、誰からの助けを受けられない状況になってしまいます。
もしも家族の誰かがうつ病になってしまった場合、必ず相手の話を聞いて、側で寄り添い、支えてあげ続ける事が大切です。
2.生活環境の確保をする
もしも家族がうつ病になってしまった場合、あなたが出来ることは生活環境を確保するという事です。
生活環境とは、清潔でゴミがなく、身体的な安全を確保することが出来る居住空間のことを指します。
もしも居住空間に使わない余計な物ばかりある場合、各自治体が指示する適切な方法でそれらを処分するか、お店に売りに行くというのが正しい選択になります。
お金になるからと、フリーマーケットアプリを使用して処分するのも良いかも知れませんが、長い期間売れない場合、家にあるゴミは処分できない状況が続きます。
いわゆる、どの企業も嫌がる『不良在庫』というやつです。
そして、清潔な生活環境を確保するという意味では、お金にならなくても即刻処分する事がお勧めです。
そして、清潔な生活環境を保つ為に、定期的な掃除や洗濯を欠かさず行っていく必要があります。
1つ1つ大変な作業ではありますが、大切な家族がうつ病になってしまった時に、心の底から助けてあげられるのも、また家族しかいません。
そして、次が一番大切なことなので、良く聞いて下さい。
体を治すための栄養素が取れる食事とビタミンを1日3回摂取するためのサポートを行う
という事です。
うつ病になっている状態では、脳の機能が物理的に停止している状態です。脳の機能を再起動するためには、良質な炭水化物の定期的な摂取が欠かせません。
栄養のある食事を取らなければ、私達の脳は回復していきません。
そしてビタミンを摂取していかなければ、私達の脳は回復していきません。
ですので、もしもあなたがまだ栄養学や家庭医学に詳しくないのであれば、それらを学び、大切な家族の体と脳を癒やす食事を作ることが、あなたに出来る2つ目のことになります。
3.心理状態の確保をする
うつ病になってしまった方の心理状態を確保することは、非常に重要な事になります。
理由は、『慈愛の心』が傷ついているのは、もう既に酷い状況下で必死に頑張って来たのですから、『慈愛の心』を癒やさなければ、本当に壊れてしまうからです。
精神的に壊れている状態とは、一体どの様な状態か想像が付くでしょうか?
それは、『どんな事に対しても何も感じなくなる』という状態です。
誰かが殴られているのを見ても、何も感じません。
誰かがないているのを見ても、何も感じません。
誰かの笑顔や幸せな姿を見ても、何も感じません。
あなたが会話をしようとしても、何も感じません。
犯罪や暴力が行われているのを見ても、何も感じません。
あなたが愛情を示す行為をしても、何も感じません。
それが、精神的に壊れている状態です。
これは、非常に恐ろしいものであることは、あなたも分かるのではないでしょうか。
何も感じなくなる事は、傍から見ていて本当に辛い事です。
ですから、そうなってしまう前に助けることが出来るのであれば、助けてあげてください。
それでは、家族がうつ病になってしまった場合、どうすれば心理状態を確保する事ができるのでしょうか?それには、3つの方法があります。
1.等身大の相手を受け止める
2.うつ病は誰しもがなりえるものだと伝える
3.愛情を注ぐ
それでは1つ1つ見ていきましょう。
1.等身大の相手を受け止める
等身大の相手を受け止める事は、既に傷ついてしまっている家族を励ますことに繋がります。
等身大の相手を受け止めるというのは、相手が考えていること、思っていること、傷いている事を否定せず、冷静にありのまま受け止めるという事です。
相手のありのままを受け止める事は、初めは抵抗が合ったり、難しく感じることもあるかも知れません。
しかし、相手を本当の意味で助ける為には、相手のありのままを受け止めてあげる必要があります。
辛いことを話していたら、しっかり受け止めて、共感してあげて下さい。
悲しいことを話していたら、しっかり受け止めて、支えてあげて下さい。
励ましを求めていたら、しっかり受け止めて、励まして下さい。
それらを根気強くやり続けることが、大切な家族がうつ病になってしまった時に出来る最大限の助けです。
2.うつ病は誰しもがなりえるものだと伝える
うつ病は条件さえ揃えば誰しもがなるものだと、しっかりと事実をありのまま伝える事も大切です。
世間では様々な情報が流れていますが、真実は1つです。
インターネットで検索する言葉も、実はインターネットの裏には『検索アルゴリズム』があり、それに則ってWebページが表示される仕組みになっています。
ですから、真実を隠そうとしようと思えば、いくらでも隠すことが出来る為、インターネットに載っている言葉ばかりを鵜呑みにする事はおすすめしません。
うつ病は、自分ではない他人が期待する誰かになろうと必死になって頑張った結果、ストレスの限界値を突破してしまい、脳があなたを守るために脳の受容体の機能を強制的に弱らせている状態です。
それは、誰しもがなり得るものであり、あなただけがおかしいわけでも、間違っているわけでもありません。
そして、うつ病になったからといって、これからの未来が無くなる訳ではありません。
これからは、あなたのペースで、あなたのやり方で、あなたに合った方法で幸せになっていければ良いのです。
まだ絶望の中にいるかも知れませんが、あなたは幸せになるために生まれてきました。
家族の中でうつ病になってしまった方に、しっかりと、まっすぐに伝え、わたしは決してあなたをひとりにしないと、勇気づけてあげることが、大切です。
3.愛情を注ぐ
愛情を注ぎ、相手の傷ついた『慈愛の心』を癒やしていく事も非常に重要な事です。
愛情を注ぐとは一体どうゆうことか、想像することが出来るでしょうか?
愛情を注ぐとは、
相手を肯定する言葉を一貫して投げかける
相手を励ます言葉を一貫して投げかける
相手がしてほしいのみをしてあげる
相手が話したいタイミングまで辛抱強く待つ
相手がしてくれたことがあったら、素直に感謝の言葉を投げかける
相手の脳と体が回復する料理を継続して作り続ける
相手と心が繋がる会話をおおくする
相手に自分に取って相手がどれだけ重要かを伝える
相手に心が籠もった言動を一貫して行う
相手が勇気づけられるような言葉を投げかける
相手が幸せになることを一貫して信じ続ける
相手が幸せになる為のサポートを一貫して行う
この様なことを、愛情を注ぐと言います。
愛情を注ぐことは、並大抵の信念と忍耐がなければ出来ない事です。
最終的に私達の『慈愛の心』が満たされるのは、『愛情』なのです。
あなたの一貫する愛情と行動は、必ずうつ病になってしまった家族の心を救い、彼らが幸せになる道を明るく照らします。
ですから、絶えず愛情を与え続けることが、家族がうつ病になってしまった時に出来る事です。
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伊藤 峻